【スピード速報】北京五輪開幕はインターネットのスピードに影響したか? | RBB TODAY
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【スピード速報】北京五輪開幕はインターネットのスピードに影響したか?

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縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。8日(金)の日本時間21時に開幕した北京五輪はインターネットのスピードにはほとんど影響しなかったようだ
  • 縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。8日(金)の日本時間21時に開幕した北京五輪はインターネットのスピードにはほとんど影響しなかったようだ
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は【スピード速報】連載開始以来初めての夏季オリンピック開幕に合わせて、北京五輪開会式が行なわれた8月8日(金)を中心とするスピード傾向をお伝えする。8月5日(火))〜11日(月)の全測定データを無条件に用いて、2時間を単位とする時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウン速度)と平均アップロード速度(アップ速度)を算出し、グラフ化した。なお、この連載の次回分において恒例の「お盆休みのスピード傾向」を予定しており、その直前の比較用データを兼ねている。

 見ての通り、五輪が開幕した8日(金)の日本時間21時以降のスピード傾向には、際立った特徴が見られない。グラフ中に「◎」で示したように、8日の14時からのアップ速度が24Mbps前後で変化しない現象があるが、これは開幕直後の22時までであり、特徴というにはやや短期間すぎる。よって、結論としては、北京五輪開幕はインターネットのスピードにはほとんど影響しなかったと言えよう。

 RBB Naviの特集ページ「2008北京オリンピック」で紹介されているように、北京オリンピックをPCで応援できるサイトとして民放テレビ132社が動画を無料配信(gorin.jp)するなど、五輪とインターネットの連携は見られている。よって、今回の傾向から一概に「ネットワークユーザは北京五輪への興味が薄い」と結論付けることはできないが、北京五輪には通信スピードの傾向を変えるほどの効果はなかったようだ。

 これに対して、五輪とは無関係に「特異な速度傾向が現れた」と思われるのが5日(火)と11日(月)である。グラフ中に「△」で示したとおり、5日の8時から22時の半日以上に渡って、ダウン速度が30Mbps前後でほとんど変化しない現象が見られている。また、11日昼ごろにはダウン速度、アップ速度共に極端な低下が見られ、特にアップ速度はこの週の最高速度(7日2〜3時の41.0Mbps)に比べて半分以下、65%も下がって14.7Mbpsとなっている。

 これらの特異な傾向については、この統計だけでの原因の推測は難しい。次回お送りする予定の「お盆休みの速度傾向:8月12日(火)〜18日(月)」において考察してみよう。ご期待のほどを。
《平野正喜》
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