IBMとハーバード大学、クラウドを活用した世界最大規模のプロジェクト始動〜より効率的な太陽電池を開発 | RBB TODAY
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IBMとハーバード大学、クラウドを活用した世界最大規模のプロジェクト始動〜より効率的な太陽電池を開発

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「World Community Grid」ロゴ
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 米IBMとハーバード大学の研究者は現地時間8日、より効率的で低価格な太陽電池を作るために必要となる有機物質を発見するため、新プロジェクト「World Community Grid」を開始したことを発表した。

 「World Community Grid」は、ボランティアのコンピュータのアイドリング時の処理能力を活用して、新しいクリーン・エネルギーを大幅に供給することを目指すもの。太陽光と組み合わせることで太陽光をより多くの電力に変換する有機分子を発見・分離し、それによってより低価格の太陽電池を開発することが目的だ。IBMは、社内クラウド・コンピューティング上で、「World Community Grid」を動かす実験を行う。「World Community Grid」は、世界200か国から413,000名以上のメンバーが参加、100万台以上のコンピューターが接続しており、既存の人道的グリッドとしては最大の規模となる。「World Community Grid」のメンバーとなるには、サイトで登録を行い無償ソフトウェアをインストールする必要がある。コンピュータが休止状態になると、「World Community Grid」のサーバからデータが要求され、計算を実行し、スクリーンセーバーがコンピューターの処理状況を示すという。

 ハーバード大学の化学生物学部の研究責任者であり、教授でもあるアラン・アスプル-グジック氏は「『World Community Grid』からのパワー供給がなければ、何千もある電子物性の各構成要素を分別するためだけに、100日もの計算時間を要することになるでしょう。『World Community Grid』から無償で提供され、さらにクラウド・コンピューティングによって増強されたコンピューティング・パワーによって、通常のクラスターでは22年かかるプロジェクトを2年で成し遂げることができます」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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