窓ガラスが自己発電!? 航空機・自動車向け“スマート・ガラス” | RBB TODAY
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窓ガラスが自己発電!? 航空機・自動車向け“スマート・ガラス”

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サンパートナー・テクノロジーズのCEO リュドヴィク・デブロア氏
  • サンパートナー・テクノロジーズのCEO リュドヴィク・デブロア氏
  • 京セラが開発を進めるWysips技術搭載のスマートフォン
  • イギリスのVector Watch社がWysips対応スマートウォッチを開発中
  • フランスのBOOKEEN社とともに電子書籍リーダーのソーラーカバーを開発中
  • Wysips Glassはモジュールのグラデーションを変更することで透過率や充電効率を変化させることができる
  • 飛行機や自動車への応用が検討されているWysips対応のサンバーザーシステム
 フランスのサンパートナー・テクノロジーズ(Sunpartner Technologies)は、独自に開発する太陽光充電のソーラーパネル技術「Wysips(ワイジプス)」の技術説明会を開催した。説明会では同社が以前から展開してきたモバイル・IoT向けソリューションのほか、交通・建築向けの新技術も発表された。

 サンパートナー・テクノロジーズは2008年に南仏プロヴァンス地方に創立したソーラー関連の新エネルギー技術を開発するベンチャー企業だ。今年の2月に開催されたMWC 2016では、照射3分で通話1分が可能になるというWysipsシリーズの透明ソーラーパネルを乗せたスマートフォンのプロトタイプを京セラが展示して注目を集めた。NTTグループのコーポレートベンチャーキャピタルであるNTTドコモ・ベンチャーズも同社の技術開発に投資するパートナーのひとつだ。

 同社は現在南仏に2ヵ所の拠点を持ち、Wysips技術の核となる半導体回路設計を中心に約60名のスタッフが太陽光発電システムを開発している。これまでに150の特許を取得し、ライセンス供与もビジネスの柱のひとつにしながら、2008年以降は提携先や投資家などから4,500万ユーロの資金を調達してきた。現在はNTTドコモ・ベンチャーズのバックアップも得て、日本国内での技術紹介、各分野でのパートナー締結も積極的に進めている。本日の技術説明会には同社CEOのリュドヴィク・デブロア氏が出席し、Wisypsの技術が誕生した経緯とその特徴を語った。

 「Wysips」の語源は「What You See Is Photovoltaic Sufrace」に由来しており、その背景には「生活の周囲にある全ての平面がソーラーパネルにできる」という同社のコーポレートポリシーが横たわっている。「環境にやさしい再生可能エネルギー市場に大きな可能性を感じて企業を設立した。それから今日まで、私の予想した通りにスマート・エネルギーに対する注目は日増しに高まっており、当社のビジネスも順調に右肩上がりの成長を続けている」というデブロア氏は、「特に日本はハイテクに対する関心が高く、今後当社の売り上げの約半分を支える成長市場になるだろう」と期待を寄せる。
《山本 敦》
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