産総研、南極観測隊へ海氷状況が把握できる衛星画像を提供 〜 グリッドでデータを即時処理 | RBB TODAY

産総研、南極観測隊へ海氷状況が把握できる衛星画像を提供 〜 グリッドでデータを即時処理

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観測隊に提供された衛星画像例(2009年12月22日受信)
  • 観測隊に提供された衛星画像例(2009年12月22日受信)
  • 観測隊に提供された衛星画像例(2010年2月6日受信)。画像上端中央部にあたる沖合の流氷域(赤丸)が黒くなっており12月から2月にかけて流氷が少なくなったことがわかる
 産業技術総合研究所の情報技術研究部門 地球観測グリッド研究グループは19日、南極観測船「しらせ」が昭和基地に接近した2010年1月に、衛星画像データを処理し、第51次南極地域観測隊に画像提供したことを発表した。

 独自に開発している地球観測データ統合システム「GEO Grid」を用いて衛星画像データを処理し、「しらせ」と昭和基地周辺の海氷状況が把握できるようにした。これにより、「しらせ」の夏季の主な活動である昭和基地への物資輸送、および観測隊が基地周辺で観測を実施する上での航路計画や安全行動などに役立ったという。

 提供された衛星画像は陸域観測技術衛星ALOS「だいち」に搭載されたPALSAR(フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダー)によって取得されたもの。資源・環境観測解析センターからのデータ提供の下、2009年11月6日および同年12月22日の受信データ(46日毎に同一地域の上を飛ぶ衛星から得られたデータ)をGEO Gridで画像処理し、国立極地研究所を経由して観測隊に画像を提供した。

 なお2010年2月6日の受信データについてもGEO Gridによる画像処理を行い、同9日に極地研へ衛星画像を転送し、同10日には極地研から昭和基地に滞在する観測隊に提供されている。観測隊にとっては、「しらせ」が基地を離れて復路航海の開始を迎える時期であり、産総研が提供したGEO Gridによって処理された衛星画像は、計画された復路の海氷状況を把握し、安全な航路決定に資することが期待されているとのこと。
《冨岡晶》

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