超高速インターネット衛星「きずな」、世界最高速3.2Gbpsの衛星伝送に成功 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

超高速インターネット衛星「きずな」、世界最高速3.2Gbpsの衛星伝送に成功

ブロードバンド テクノロジー
「きずな」大型車載地球局
  • 「きずな」大型車載地球局
  • 超高速インターネット衛星「きずな」(イメージ、JAXAサイトより)
 情報通信研究機構(NICT)は12日、静止衛星軌道上にある超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を使用して、世界最高速3.2Gbpsとなる超高速データ伝送実験に成功したことを発表した。

 搭載中継器の1.1GHz伝送帯域内に16波の16APSK多値変調信号を、周波数多重化(16APSK-OFDM)することで、「きずな」の通信性能を打上げ時の伝送速度(622Mbps)の約5倍に向上させた。これにより、世界最高速3.2Gbpsの広帯域伝送を実現した。

 あわせて、NICTが研究開発した「マルチチャンネル映像伝送コーデック」を使い、「きずな」のIP衛星伝送プロトコルを組み込むことにより、世界初となる4K超高精細映像の非圧縮伝送に成功したとのこと。

 今後は、「きずな」大型車載地球局により、災害時における4K超高精細映像での被災地の状況の伝送、遠隔地の専門医に医療情報を的確に伝える遠隔医療といった分野での活用が期待されている。さらに、同一周波数帯域を使った広帯域伝送(4.8Gbpsなど)の実現に向けた検討に取り組む。
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top