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ウィルコム、ソニー、東北大学など、「モバイル環境における医療情報通信システム開発コンソーシアム」を設立

エンタープライズ モバイルBIZ
 ウィルコムは25日、東北大学、ソニー、フクダ電子、オムロンヘルスケア、本多電子、ネットワンシステムズ、スリーリンクスとともに、「モバイル環境における医療情報通信システム開発コンソーシアム」を設立したことを発表した。

 モバイル環境において高画質映像を中心とした生体情報を簡便に伝送できるシステムを開発し、これを訪問診療・集団検診・救急現場・災害時などでユビキタスに使用できるようにすることが、主たる目的となる。実際に同コンソーシアムでは医療ソリューション「電子診療鞄」を開発中とのこと。

 「電子診療鞄」は、PHSや携帯電話によるモバイル環境において、高画質映像や音声ばかりでなく心電図・血圧などの生体情報を遠隔地にいる医師に伝送可能とするもの。個人認証機能と暗号化通信方式により、セキュアな通信が確保されており、患者から医師への高画質映像通信により、対面診療に近い環境を実現する。インターネット環境が完備していない一般家庭や救急車などの移動体での利用も可能であり、訪問診療・集団検診・救急現場・災害時などでユビキタスに使用できる可能性があるという。生体データを計測する端末装置を自由に組み合わせることができるため、疾患の種類に応じた在宅医療や一般人の健康管理など、使用目的に合わせた柔軟な運用が可能。パソコンを中心に構成していることにより、生体データから診療記録までを電子データとして管理できるため、将来的にはレセプトのオンライン処理や電子カルテとの連携が可能と見られている。

 ウィルコムは、低電磁波で医療機器に影響が少ないというPHSの優位性を活かし、患者宅から医師への高画質映像や音声、生体情報の送信などにおいて、共同開発に取り組むとしている。
《冨岡晶》
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