OKI、世界初、毎秒160Gbpsの超高速光マルチメディア配信システムを開発 | RBB TODAY

OKI、世界初、毎秒160Gbpsの超高速光マルチメディア配信システムを開発

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超高速光マルチメディア配信システムを利用した配信サービスのイメージ
  • 超高速光マルチメディア配信システムを利用した配信サービスのイメージ
  • 超高速光マルチメディア配信システムの構成
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 OKIは24日、独自の光ハイブリッド多重技術を用いて、世界初となる毎秒160ギガビット(非圧縮の超高精細動画6ch分、ハイビジョン相当の高精細動画であれば33ch分に相当)の超高速光マルチメディア配信システムの開発に成功したと発表した。

 現在、通信キャリアで運用している光アクセスシステムは、日本国内ではGE-PONシステム(毎秒1.25ギガビットの容量)、米国、欧州など海外ではG-PONシステム(毎秒2.5ギガビットの容量)が主流であり、これらは主にデータおよびTV映像の伝送サービスに用いられている。これらの光アクセスシステムにおいて、16ユーザが接続した場合、1ユーザあたりに割り当てられる通信容量は78メガビット〜156メガビットとなる。

 光ハイブリッド多重技術は、光符号分割多重方式(OCDM)と光時分割多重方式(OTDM)を融合し、この2つのハイブリッドで多重することで、それぞれの利点を生かし、欠点を補う、OKIが独自に開発したあらたな多重方式となる。今回OKIの開発した超高速光マルチメディア配信システムは、従来の光アクセスシステムより通信容量を大幅に拡大。GE-PONシステムの128倍、G-PONシステムの64倍の通信容量を実現し、1ユーザあたり毎秒10ギガビット(16ユーザの場合)の割り当てとなるため、超高精細・高品質な映像配信サービスの提供が可能となる。映画産業や医療関係など、高品質映像コンテンツの活用が求められる業界への貢献や、地域の通信環境の活性化に繋がることが期待される。

 本システムにおける主要装置となるOLT(Optical Line Terminal)では、10Gbpsの信号を16チップの符号でそれぞれ符号化した後、25psの時間スロットに光学的に多重し、さらに波長で4倍にすることで、10Gbps×16chの多重信号を出力する。この160Gbpsの信号を、20km(光アクセスシステムでの最長距離区間)伝送し、1×16のスプリッタで分配した後、符号選択による復号を行うONUにより信号を抽出し、10Gbpsの信号を復元することに成功した。なお、今回の実験では1スロットに1符号しか多重していないが、1スロットに4符号まで多重できるため、さらに4倍の容量(10Gbps×64ch=640Gbps)を伝送することも可能とのこと。また逆に、波長資源を有効に活用する場合は、4符号×4スロット×1波長の160Gbpsの構成も可能とみられる。

 この研究成果は、3月26日、OFC/NFOEC2009(the Optical Fiber Communication Conference&Exposition and the National Fiber Optic Engineers Conference、3月22日〜26日、米国カリフォルニア州サンディエゴ市にて開催)にて発表される予定。なおOKIは、今回の開発に係る研究を、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)の民間基盤技術促進制度からの委託研究「超高速光マルチメディア配信システムの研究開発」の一環として行っている。
《冨岡晶》

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