いま怒ってる? 表情推定もできるオムロンの顔認証モジュール | RBB TODAY
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いま怒ってる? 表情推定もできるオムロンの顔認証モジュール

IT・デジタル セキュリティ
デモ展示されていた「ヒューマンビジョンコンポ(HVC-P2)/B5T-007001」シリーズ。広角検出タイプの「B5T-007001-020」と長距離検出タイプのB5T-007001-010」がある(撮影:防犯システム取材班)
  • デモ展示されていた「ヒューマンビジョンコンポ(HVC-P2)/B5T-007001」シリーズ。広角検出タイプの「B5T-007001-020」と長距離検出タイプのB5T-007001-010」がある(撮影:防犯システム取材班)
  • 同製品が対応する画像センシング機能としては、人体検出、顔検出、手検出、顔向き推定、視線推定、目つむり推定、年齢推定、性別推定、表情推定、顔認証の10種類にも及ぶ(撮影:防犯システム取材班)
  • 伏し目がちの状態でカメラの前に立つと表情推定では「悲しみ」と表示された(撮影:防犯システム取材班)
  • 「真顔」と推定された際の表示。説明員の方は、実際には怒ってはいなかったと思われるが、写真を撮った際には「怒り」と表示されていた(撮影:防犯システム取材班)
  • オムロンでは、モジュールタイプだけではなく、筐体に入った「ヒューマンビジョンコンポ HVC-C2W/B5T-003001-U01JP」も取り扱っている(撮影:防犯システム取材班)
 昨今、顔認証技術を用いた製品、サービスが増えているが、顔認証技術を独自で開発していくとなると、かなり参入のハードルが高い。しかし、顔認証技術を搭載することで、競合製品やサービスとの差別化ができれば、ビジネス面では大きなアドバンテージが得られる。

 そうした課題を感じている事業者への導入を想定しているのが、オムロンの顔認証モジュール「ヒューマンビジョンコンポ(HVC-P2)/B5T-007001」シリーズだ。

 オムロンは、同製品を幕張メッセで開催されていた「第2回 IoT/M2M展 秋」にてデモ展示していたので、詳しく紹介していくことにしよう。

 同製品に採用されている顔認証技術のベースにあるのは、オムロンの画像センシング技術「OKAO(R) Vision」で、顔認証、人体、顔、手の検出をベースに、顔の向き、視線、年齢、性別、表情の推定までできるのが特徴だ。

 同製品を自動販売機や券売機、POS、サイネージなどに組み込めば、利用者の年齢、性別、表情などのマーケティング活用できる属性情報を取得でき、コミュニケーションロボットなどに搭載すれば、人間の表情を推定したり、手かざしなどで操作ができる。また、カメラや認証機器に組み込めば、見守りや徘徊対策機器としても活用することができる。

 会場では、実際に同製品を設置して、表情推定、年齢推定、性別推定などのデモを行っており筆者も体験。

 特におもしろかったのは、表情推定で、カメラがとらえた画像から、「真顔」「喜び」「驚き」「怒り」「悲しみ」といった形で表情を分類し表示する。筆者が目線を下にしていると時には「悲しみ」と表示されたり、すこし険しい顔をしていると「怒り」と判定されなど、実際の心情とは異なるものの、映像として見れば確かにそう見えなくもないのが興味深かった。

 性別推定に関しては、しっかりと「男性」(筆者は男性)となっていたが、年齢推定に関しては、何度かチャレンジしてみたが、実年齢±2歳くらいのバラツキのある表示となっていた。筆者は、他社の年齢推定機能もいろいろと試してきたが、周囲の明るさやカメラとの距離によって変動することもあるので、±2歳くらいなら上出来といえるだろう。

 なお、オムロンでは、モジュールタイプだけではなく、画像センシング技術「OKAO(R) Vision」を搭載し、筐体に入った「ヒューマンビジョンコンポ HVC-C2W/B5T-003001-U01JP」も取り扱っている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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