【スピード速報(128)】年末年始の速度傾向は去年そっくり!最速は仕事始めの未明 | RBB TODAY
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【スピード速報(128)】年末年始の速度傾向は去年そっくり!最速は仕事始めの未明

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縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。ダウンレートのピーク時間帯とダウンレート&アップレートの最遅時間帯はどちらも仕事始めにあたる5日(月)にあった。なお「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」は2日の14〜15時台から20〜21時台までのダウンレートに見られている
  • 縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。ダウンレートのピーク時間帯とダウンレート&アップレートの最遅時間帯はどちらも仕事始めにあたる5日(月)にあった。なお「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」は2日の14〜15時台から20〜21時台までのダウンレートに見られている
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は予告通り、年末年始のスピード傾向をお伝えする。12月30日(火)〜1月5日(月)の全測定データを無条件に用いて、2時間を単位とする時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウンレート)と平均アップロード速度(アップレート)を算出し、グラフ化した。

 見ての通り、ダウンレートのピーク時間帯は5日(月)の4〜5時台で49.6Mbpsであった。今年はこの日を仕事始めとしていた企業が多いようなので、仕事始め直前の未明であることが、ダウンレートのピークとなった一因だと考えられる。これに対して、アップレートのピークは12月30日(火)の4〜5時台で44.6Mbpsであり、このパターンの統計で過去に記録した8月12日2〜3時台のアップレート43.9Mbpsを上回る最高速ということになる。2008年の366日全てを調査したわけではないが、年間の最速値であった可能性がある。

 そして、ダウンレートとアップレートの最遅時間帯を見ると、どちらも5日(月)の20〜21時台であった。特にアップレートの19.2Mbpsは最速値の半分に満たない低速であり、仕事始めの一日において、かなり極端な速度の上下動が見られたことがわかる。

 では、昨年同時期の統計である第76回「7日の未明が年始の最速、しかし日中は極端なスピードダウン」と比較してみよう。昨年は1月4日が金曜、5日が土曜だったので7日を実質的な仕事始めにした企業が多かったようである。そして、この7日にダウンレート&アップレートの最速時間帯とアップレートの最遅時間帯があり、アップレートの極端な上下動が観察されていた。よって、日付は異なるが、今年と去年の速度傾向は非常に似通っていると言える。この「(実質的な)仕事始めにピークや谷があり、極端な速度変化が見られる」という傾向が次の年末年始にも起こるかどうかが興味深い。

 さて、過去の「特異な速度傾向が現れやすい期間」の統計でしばしば見られた「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」だが、今回のグラフの「!」マークで示したあたりに現れている。これは2日(金)の14〜15時台から20〜21時台までのダウンレートで、31.0から31.5Mbpsの間でほとんど変化していない。この現象の発生理由は相変わらずわからないが、年末年始やゴールデンウィーク、三連休などの生活リズムの変化が見られやすい時期になぜか毎回のように起こっている。2009年も継続して調査していこう。
《平野正喜》
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