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課題の営業力を20社超とのセット割でカバー狙う……東京電力が新料金プラン発表

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記者団の質問に答る、(左から)カスタマーサービス・カンパニーの小早川氏、佐藤氏、眞田氏
  • 記者団の質問に答る、(左から)カスタマーサービス・カンパニーの小早川氏、佐藤氏、眞田氏
  • カスタマーサービス・カンパニー・プレジデントの小早川智明氏
  • 主な家庭向け料金プラン。東京電力の料金プランは11種類に拡充される
  • カスタマーサービス・カンパニー・バイスプレジデントの佐藤梨江子氏
  • スタンダードXは、上手に使えば節約できるプランとして紹介された
  • スタンダードXプランでは、スマート契約が適用される
  • プレミアムプランとニチガスとのセット割の例
  • 夜型のライフスタイルの家庭には「夜トクプラン」を提供
--- 東北電力など、他エリアへの提供時期は?

小早川氏:将来的には全国へ拡大していきたいが、まずは経験を積むことが大事。エリアのお客様の声に耳を傾け、ニーズに応えるサービスを展開していきたい。

--- 発電コストの競争になった場合、東京電力の強みは?

小早川氏:火力発電でコストダウンを進めている以外に、電源の入札をして割安な電源を長期契約したり、燃料の調達会社を通じて競争力を強化することで、戦っていけると考えている。

--- 原発の影響力について。

小早川氏:60Hzの地域(西日本)では原発の再稼働もあり、このため発電コストの低廉化が図れる。将来的には重要な電源になると見ている。短期的には、自分のできるところで安価に調達できるように頑張る。

--- 東京電力は営業をしたことがないから必死でやれ、と言われたと聞くが?

小早川氏:独占体制だったので、営業力が弱いと認識してこれまで取り組んできた。この半年で、社員の意識も高まっている。今後、販売提携などで21社がアライアンス先となっている。心強いパートナー。互いの営業ルートを使って商品を提案するなど、お互いに高めあっていきたい。

眞田氏:ソフトバンク、ニチガス、USENなど営業力のある企業様がパートナーとなった。営業に対する執念のようなものを感じており、我々も見習いたい。

--- 電力小売の自由化を受けて、危機意識は?

小早川氏:関東エリアの市場は、大きくて魅力的。相応の競争激化が起こることは覚悟している。これまで電力を独占してきたので、殻にとじ込もり、営業チャンスに乗り出していかなかった。電力が自由化されたことで、これからは全国エリアで営業できる。1年後には都市ガスが自由化されるので、この新しい要素もチャンスに変えていきたい。

--- 収支への影響は?シェアが減るとの見方もあるが?

小早川氏:一時的にマイナスとなる部分はあるが、一方で関西電力や中部電力のエリアに出ていける。日本全国がマーケットになるので、関東でシェアが減る部分は補完できる。トータルでは、いまと同じだけの販売電力規模は維持していける。初年度はフラット以上になるのでは。今後も、売り上げを拡大していきたい。

--- スマートメーターがなくても新料金プランを利用できるのか?取り付け工事は4月までに間に合うのか?

佐藤氏:新しい料金プランを導入する際に、スマートメーターを取り付けていただく必要がある。

広報:スマートメーターの取り付けは別の会社が行うため、工事が間に合うか、進捗状況などはこの場では答えづらい。

--- 新料金プランのPR戦略について。

小早川氏:東京電力の名前を知っていただくためのテレビCMの必要性は、現時点では考えていない。セット割のメニューに関しては、アライアンス先に打っていただいている。そちらに、お任せしていきたい部分もある。我々としては営業ルートを通じてご案内を送ったり、Webの案内をしたりといったことを考えている。
《近藤謙太郎》
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