OKI、自治体向け無線IP電話システムの実証実験を北海道・島牧村で開始 | RBB TODAY
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OKI、自治体向け無線IP電話システムの実証実験を北海道・島牧村で開始

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 OKIは24日、「VoIP告知放送システム」を拡張し、無線IP電話システムの実証実験を北海道後志総合振興局島牧村と共同で実施することを発表した。実証実験は今月よりスタートし、2011年3月31日まで行われる。

 島牧村は、狩場茂津多道立自然公園を擁する人口1,908人(2010年3月31日現在)の村。この村では、地上デジタル放送への対応、ブロードバンド未提供環境の克服、従来の「オフトーク通信設備」(アナログ固定電話やISDNの電話回線の使用していない時間を利用した地域情報の放送サービス)の老朽化を解決するため、2008年度に島牧村全域の光ネットワーク整備とOKIの「VoIP告知放送システム」を導入している。「VoIP告知放送システム」は、村内の全家庭に設置された告知端末から、行政情報・災害情報などの告知放送サービスと村内無料IP電話サービスを利用できるシステムだ。なお、告知放送サービスは、屋外に設置されたIP屋外拡声放送装置から、村内のどこにいても放送を聴くことが可能となっている。

 今回、村内の役場出先機関、診療所、集会施設(避難所)、消防など9個所に無線LAN対応告知端末(無線LANアクセスポイント)を設置して実証実験を実施する。これにより、携帯電話と村内無料IP電話の利用が1台の携帯/無線LANデュアル端末でできるようになり、災害時などで携帯電話が通話制限の影響を受ける場合でも、無線LANによる村内連絡網の確立が可能となる見込み。また、携帯/無線LANデュアル端末のブラウザ機能を利用して、プレゼンスの閲覧やテキスト伝言機能を利用することも可能となる。

 島牧村とOKIは今後、IP屋外拡声放送装置にも無線LANアクセスポイントを設置することで、屋外を含めたほぼ全域での無線IP電話サービスによる村内連絡網として拡張していきたい考えだ。
《冨岡晶》
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