東芝、携帯電話向けフルHD対応LSIを開発 〜 レグザの回路を応用など | RBB TODAY

東芝、携帯電話向けフルHD対応LSIを開発 〜 レグザの回路を応用など

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今回開発されたLSIの主な仕様
  • 今回開発されたLSIの主な仕様
 東芝は12日、携帯電話向けアプリケーションプロセッサのプラットフォーム(製品の基本形)として、最先端40nmのプロセスを用い、低消費電力でフルハイビジョン動画像処理が可能なLSI「T6G」を開発したことを発表した。

 近年、携帯電話では多機能化が進んでいるが、1チップに複数のコアを内蔵するマルチコアプロセッサが要求されるなど、高い画像処理能力を実現するには消費電力が大きくなる点が課題だった。今回開発されたLSIは、内部を25個の電源領域に分けてそれぞれに電源供給のスイッチを設け、動画の撮影や再生など、動作ごとに必要な領域にのみ電源を随時供給する制御を行うという。これにより、動作していない部分の電力消費を削減、低消費電力を実現した。これに加え、TV放送信号の復調や3Dゲームなど、特に高性能が求められる機能について、同社の液晶テレビ「レグザ(REGZA)」向けやゲーム機向け回路を携帯電話用に改良した専用回路を採用することで、消費電力を低減した。

  また、高精細画像を処理するには、メモリアクセスの高速化が必要となるため、DRAMとプロセッサをマイクロバンプ(突起状の端子)で直接接合した。さらにマイクロバンプ間の配線幅は世界最小の5マイクロメートルとするなど、小さな面積に多数のマイクロバンプの配置を可能にし、10.6GB/秒という高速データ転送を低消費電力で実現した。

 東芝では、今回開発したプラットフォームによる製品をラインナップに加え、携帯機器向けLSI事業をさらに強化するとのこと。なお、このプラットフォームに採用された低消費電力回路技術については、米サンフランシスコで開催中の半導体国際学会「ISSCC」(国際固体素子回路学会)において発表されている。
《冨岡晶》

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