異種混在のストレージ環境を可視化するネットアップ「SANscreen 5.1」とは? | RBB TODAY
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異種混在のストレージ環境を可視化するネットアップ「SANscreen 5.1」とは?

エンタープライズ その他
データ収集対象
  • データ収集対象
  • SANscreenシステム環境概要
  • SANscreenの概要
  • 各モジュールの特徴
  • デバイスの情報を可視化
  • メリット
 ネットアップはストレージの管理ツール「SANscreen 5.1」の提供を開始している。概要はこちらの記事で紹介済みだが、ここでは同製品についてもう少し詳しく解説しよう。

 異種混在ストレージ環境においては、管理者が正確に状況を把握するのは困難になりがちだ。なにがどこに配置されて、どう変更されたののか?変更された結果は、管理者が把握しているものと一致しているか?ストレージは予定通りに使われているのか?余っているにも関わらず、足りないと思っていないか?あるいはどこをチューニングすべきで、どこにボトルネックがあるのか?「SANscreen 5.1」はこれらの環境を可視化してくれる。マーケティング部部長の阿部恵史氏は「一般的にこういう製品はストレージ以外では見かけるが、ストレージ寄りで、なおかつ仮想環境やアプリケーションの視点で管理する製品はなかった。SANscreen 5.1を使うことによって、例えばインターナルクラウドを構築していく場合には、その基盤となる情報を可視化していくためのツールになる」と話す。データセンターを利用する場合には、ストレージリソース管理によってコスト効率の高い環境を実現することができる。この製品自体は、構成に変更を加えたり実行したりというものではなく、情報を収集し可視化することを目的としている。

 データ収集対象のプロトコルやデバイスもほぼ対応しており、FCP(SAN)、iSCSI、NASに対応するほか、スイッチはBrocade/McData、Cisco、LSI Engenio、Qlogic、EMC OEM、ソフトウエアはIncipient NSP、ストレージはNetAppはもちろんのこと3PAR InServ、EMC(Symmetrix、Celerra、Connectrix、CLARiX(Clariion))、LSI Engenio Arrays、Hitachi Data Systems、HP StorageWorks(Enterprise Virtual Array(EVA)、XP)、IBM(System Storage DS、ESS、SVC、Total Storage DS4000)、Sun Microsystems(StorEdge 6130、SoreEdge 6x20)をサポートする。しかも、管理対象に対してエージェントをもつ必要がないために、非常に速く管理環境を立ち上げることができる。「他社の管理ツールは、かなり自社製品に特化している。逆に言うと、自社製品に対しては詳細かつ多彩な管理ができるが、他社製品には最低限必要な情報も集めることができないケースがあったりする」(阿部氏)。また、他社製品では製品それ自体で構成変更なのの機能をもつものもあるが、逆にそこが足かせになり広範な情報収集やレポート機能が組み込めない場合が多いという。多くの管理対象に対してエージェントをばらまけば、バクやファームアップの時には作業がかかる結果いとなる。
 
 「SANscreen 5.1」では以上のように各社のサーバやストレージなど異機種混在環境をサポートしているため、システム全体を一元管理でき、ストレージの利用率からアプリケーションにひも付いたシステム構成、仮想環境までを把握することが可能だ。

 それらを実行するために「SANscreen 5.1」は、基本モジュールとなる「SANscreen Service Insight」に「SANscreen Capacity Manager」、「SANscreen Application Insight」、「SANscreen Service Assurance」、「SANscreen VM Insight」といったモジュールを組み合わせて使うことになる。エージェントレスだが、基本モジュールをインストールして情報収集するサーバは必要だ。各モジュールの特徴は以下のようになる。

「SANscreen Service Insight」は、監視対象のデバイスのリソース管理につながる様々な構成情報を集めてくるツール。対象はストレージだけではなくスイッチやなど前述のようなデバイスから、ほぼリアルタイムに収集する。

「SANscreen Service Assurance」は、システムが運用ポリシーやSLAに適合して提供されているかどうかを監視レポートする。同時にインフラに対して変更を行う場合には、変更を行った結果どういう影響があるかといった影響度の分析評価を行うことができる機能ももっている。

「SANscreen Capacity Manager」は、監視対象になっているストレージが実際にどれくらい使われているのかを分析する。現状の把握だけではなく、過去の情報から対象となっているストレージの容量の増加あるいはトレンド分析を行い、将来に対する増加傾向を予測した形でレポーティングすることもできる。これにより、いつどのストレージに対して購入予算を割り当てるべきなのかといった予測も可能になる。

「SANscreen Application Insight」は、実際にアプリケーションが使っているストレージのトポロジーはどういう構成になっていて、アプリケーションが要求しているものに満たされているのかどうかが分析できる。アプリケーションにひもづいた形でトポロジー全体を管理することができる。負荷が高いポイントが検出されると、最適な移行先を割り当てるための判断材料を与えてくれる。

「SANscreen VM Insight」は、VM WareのvCenterにプラグインするモジュールだ。物理サーバからバーチャルマシンにいたるまでの構成とパフォーマンス管理を行う。通常、物理ポートレベル、デバイスレベルでの監視に終始するが、これを使うとバーチャルマシンから実際に接続されているストレージにいたるまでのトポロジー全体の管理することができる。サーバー管理者自身がバーチャルマシンで使っているストレージのリソース管理を、vCenterのルックアンドフィールのなかで操作することが可能だ。
《RBB TODAY》
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