日立、「SAP EH&S」を基盤に住友化学の化学品総合管理システムを構築 | RBB TODAY
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日立、「SAP EH&S」を基盤に住友化学の化学品総合管理システムを構築

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 日立製作所とSAPジャパンは17日、住友化学の化学品総合管理システム「SuCCESS」を日立が構築するにあたり、SAPの環境ソリューション「SAP Environment, Health&Safety」を基盤として活用し、本格運用を開始したことを発表した。

 「SuCCESS」(Sumitomo Chemical Comprehensive Environmental, Health&Safety Management System)は、化学品の安全管理に関する情報を統合・管理する社内データベース。住友化学は社内に専門の安全性研究組織を有し、化学品の開発、製造、販売、使用、廃棄といったライフサイクルの各段階を想定したリスク評価・管理を行うとともに、独自に情報管理システムを構築し運用してきたが、今回、情報管理システムを刷新し、化学品総合管理システム「SuCCESS」を構築した。本システムにより、長年にわたり蓄積してきたこれらデータも活かしながら、住友化学が取り扱うすべての化学品についての安全性や適用法規、MSDSなどに関する情報を「SuCCESS」で一元管理することで、すべての社員がイントラネットを通して必要な情報を閲覧しリスク管理に活用できる体制が整ったとのこと。今回導入された製品安全(Product Safety)は、SAP EH&Sの主要機能の1つであり、REACHなどに代表される法規制で求められる化学物質の安全性管理および在庫管理、化学物質の安全な輸送と管理、トレース、MSDSの生成と管理、リスク評価などを簡単に実現できるという。

 「SuCCESS」の構築にあたっては、SAPジャパンが提供するSAP EH&Sを基盤としたほか、米3E Companyに、環境などに関する国際法規関連情報の提供に関して、アウトソースをしたという。SAP EH&Sのシステムの本格導入は、日本の化学メーカーとして初。グローバルにビジネス展開する欧米の多くの大手化学メーカーではデファクトスタンダードとも言うべきデータベースシステムとなっており、国際対応も視野に入れた選択とのこと。住友化学は、引き続き「SuCCESS」を有効に活用し、SAICM/GPSが目指す2020年目標に向けた適切な化学品管理の推進に、全社を挙げて取り組む予定だ。今後も日立は、SAPと協力し、企業の環境・安全活動全般に関わるコンサルテーションからシステム構築などのさまざまなソリューションを提供していきたいとしている。
《池本淳》
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