NEC、従来比約1/5の消費電力となるセンサネットワーク向け通信技術を開発 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

NEC、従来比約1/5の消費電力となるセンサネットワーク向け通信技術を開発

ブロードバンド その他
 NECは30日、従来比約1/5の消費電力でデータの暗号化や認証などが可能なセンサネットワーク向け通信技術を開発したことを発表した。

 学童や高齢者の見守り、防犯のための監視、工場の効率的な運用支援などセンサを活用したさまざまなソリューションに応用されることを目的に、たくさんのセンサ機器(端末)が無線で自由につながるセンサネットワークにおいて、高いセキュリティと安定した運用を低消費電力で実現できるという。

 この新通信技術は、静止画および動画を送信する際に必要となる、データの認証/保護/品質制御や、無線干渉の回避などを行うものであり、LSIとアプリケーションをつなぐソフトウェアとして実現した。データの暗号化・復号においては、これまでデータ認証のみに用いられていたハッシュ演算を暗号化・復号にも利用する「少演算型データ保護方式」を開発した。

 開発済みのセンサネットワーク向け無線通信LSIと組み合わせたほか、データ保護用の鍵を管理する方法として、端末の種類や設置場所といった「属性」ごとに作成した鍵を組み合せて用いる「属性ベース鍵管理方式」を開発したことで、高セキュリティと安定性を両立した通信が可能で約1/10(静止画のみの場合)から約1/5(静止画/動画を混在した場合)に消費電力を低減できたとのこと。これによりセンサネットワークの端末に乾電池を用いた場合でも運用可能と見られる。
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top