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【連載・視点】ビジネスチャンスは首都圏に!ペット同伴可を提供するプリンスホテル

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アドホック ペットスパ事業部 企画・管理チーム サブマネージャーの辻村宏氏
  • アドホック ペットスパ事業部 企画・管理チーム サブマネージャーの辻村宏氏
  • 「ドッグフレンドリールーム」
  • 4部屋が用意されている
  • 1室2名と1頭あたりで12,150円から(3月31日まで)
  • ゲージ、ウェットティッシュやエサ入れなどは常備
  • ゲージも1つ用意されている
  • フックはどんなリードにも対応しているという
  • カフェ・エーデルワイス。テラスはペット同伴可
 日本ペットフード協会の発表によると、国内のペットの数は2,061万頭。犬の数が減少しているため、ペット全体としては減少傾向にあるが、その数は15歳未満の子供の人口よりは多い。それに伴い注目を集めているのがペットと泊まることができるホテルなど宿泊所の増加である。飼い主はペットを数日家に残して旅行に出かけることに抵抗を感じることが多く、そんな人にとってペット同伴可の宿は心強い。しかし、考えてみると、これらの宿はリゾート地に多く、首都圏では見つけるのが難しいのが現状だ。

 今回、東京・港区の高級ホテルがペットと宿泊できるサービスを行っている、と聞いてさっそく訪問してみた。グランドプリンスホテル新高輪といえば、品川駅からも徒歩約5分という好立地にあり、国際会議やイベントの開催場所ともなる大手ホテルのひとつだが、同ホテルの客室のうち4部屋がペット可をうたっている。敷地にはトリミングサロンやドックランも用意されている。ペットブームと言われて久しいが、一体なぜ首都圏の大手ホテルがペット同伴可の宿泊サービスを導入したのか?

 西武グループでペット事業を運営するアドホックの辻村宏氏は、都内で宿泊できるところが少ない現状をビジネスチャンスととらえたと話す。「東京には各種のショップが充実している。地方の方が犬を連れて東京に遊びに来たいという需要は結構ある」。またプリンスホテル広報も「今、スカイツリーやディズニーリゾート30周年行事など東京観光自体がすごく注目されている。品川駅は新幹線が止まるので、交通の便もいい」と強調する。

 全国的にみるとペットと宿泊できる宿は個人経営のペンションが多い。一方、首都圏にあるホテルは企業運営でそれなりの規模のところが多いため、従来のスタイルに変化をつけるなど大きく舵をとるのが難しいのではないかと辻村氏は話す。当然、プリンスホテルでも、ペット同伴の宿泊サービスを導入することには「国際会議をやるようなホテルで大丈夫なのか?」など賛否両論があった。しかし、そこはアドホックのノウハウと実績が評価された形となった。実は、プリンスホテルが運営する軽井沢プリンスホテルでは、2009年から「プリンス森のドッグヴィレッジ」で、専用エリアの宿泊施設としてコテージほか、ドッグパーク、ドッグケアハウスなどを用意。リピート率が50%以上の評判を得ている。ここにはペット事業を展開する西武グループのアドホックのスタッフが常駐し、飼い主のペットのサポート・ケアを行っている。西武グループでは「ペットスマイルプロジェクト」を立ち上げ、ペットと利用できる施設やペットスパなどサービス、ペットとのバスツアーなどを積極的に展開している。「プリンス森のドッグヴィレッジ」は、その成功例のひとつと言えるだろう。

 辻村宏氏は「軽井沢でサービスをはじめたころは、リゾートでペットと宿泊できるところがどんどん増えていった時期です。しかし、それに対して、地方の方がペットと一緒に東京に遊びに来た時のことを考えた宿泊施設というのはほとんどありませんでした」と振り返る。「軽井沢で何が支持されていたかというと、施設というハード的なところもあるがソフト的な部分が大きい。ケアハウスというところでは常駐のプロのスタッフがケアをします。またゴルフを楽しむ連泊の客などは、プレイの時にはペットを預けなければならない。そういう時にプロのスタッフがペットコンシェルジュとなり、ゴルフを楽しみたいお客さまのワンちゃんをプレイ中にお預りしたり、ドッグランで汚れたらシャンプーをしたりしています」「ドッグランで泥だらけになったワンちゃんをリゾートに来た飼い主が洗うというのは現実的ではないです。我々スタッフがケアを行い、その間に飼い主さんには温泉に入っていただいたり、ワンちゃんが綺麗になった状態で食事も一緒にできます」。
《RBB TODAY》
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