7日放送の『住人十色』(MBS)では、「建坪6.3坪でも諦めない! 兼ねて叶えた新宿から5分の家」が紹介される。
今回の舞台は、東京都中野区。さまざまなものを「兼ねる」ことで、仕事場や駐車場・庭・屋上までも手に入れた、都会のど真ん中の狭小住宅を紹介する。住人(アルジ)は建築家の夫と妻。2024年、夫の設計で建てたスタイリッシュな外観の家は、建坪わずか6.3坪。駐車場1.5台分のスペースしかない。

メインスペースは2階。10帖のリビングダイニングキッチンがあり、一角にはデザインの仕事をする妻の仕事場も設けられている。実はこの家、夫の仕事場と車庫・庭・屋上までも詰め込んでいるという。

結婚し、家を建てることを決意した夫妻が土地探しで最優先したのが、狭くても利便性のいい場所。土地の予算3000万円台で、新宿まで電車で5分という好立地を見つけるが、敷地面積は9坪しかなかった。そこで、「家が小さくても街全体を大きなリビングとしてとらえれば、逆に広く暮らせる」と考えた夫。「街がリビング」をキーワードに、さらにさまざまなものを「兼ねる」ことで、狭くても希望の空間を叶えたのだった。

2階にある庭は、玄関の庇(ひさし)と兼ねることで実現。またリビングでは、漆喰を塗った白い壁がプロジェクターのスクリーンとなり、テレビの役割を兼ねている。
3階の寝室兼クローゼットの奥は、コンパクトな洗面と浴室。斜めの壁が迫り入浴しづらそうだが、ジムに通う都会暮らしの夫妻は、普段はジムで入浴を済ませているという。

屋上へは、はしごを利用して上がる。夫が設計したはしごは壁に折りたたむことでコンパクトに収まり、空間を圧迫しない仕組みだ。妻の希望で作った屋上では布団を干すことができ、新宿のビル群を眺めながらコーヒータイムも楽しめる。

また1階には車庫兼書庫があり、ガラス戸の向こう側は夫の仕事場となっている。入庫すると車が奥の本棚に当たってしまうため、緩衝材を取り付けて対応している。
建坪6.3坪の家に暮らしてみて、夫は「昼間は木漏れ日が入ってきますし、屋上へ行けば外の風もある。小さいながらも満足のいく家ができたかなと思っています」と語る。さらに今後は、寝室の壁にボルダリングの石を取り付けたいという希望も持っているそうだ。
狭くても都心だからこそできる自由な発想が、これからも理想の家を作り上げていくのだろう。











