【2014年 年頭所感】その4…ソフトバンク、SAPジャパン、NTTぷらら | RBB TODAY
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【2014年 年頭所感】その4…ソフトバンク、SAPジャパン、NTTぷらら

エンタープライズ 企業
ソフトバンク孫正義代表
  • ソフトバンク孫正義代表
  • NTTぷららスマートTV
 2013年が事業の転換点となった企業は少なくない。では2014年はどこへ向かうのか。ヤフーは世界へ、SAPジャパンは“第三のプラットフォーム”へのシフトに対応、NTTぷららは「ブロードバンド事業者」へと……。各社首脳の年頭所感から。(抜粋、順不同)

■「モバイルインターネット世界No.1」を目指す…ソフトバンクグループ
■クラウドとインメモリーコンピューティング…SAPジャパン
■テレビもスマートフォンと同様に進化する…NTTぷらら


■「モバイルインターネット世界No.1」を目指す

ソフトバンクグループ
代表 孫正義

 昨年は、スプリント、スーパーセル、ブライトスターなどの子会社化について発表しました。売上・利益においては過去最高を更新、日本国内でトップクラスの業績となり、世界に踏み出す大きな節目となった年でした。

 国内事業では、課題であった「つながりやすさ」について、スマートフォン時代のネットワークを強化してきた結果、外部調査で「スマホのつながりやすさNo.1」および「高速通信の速度No.1」となりました。さらに今年は、イー・アクセスとウィルコムが合併します。今まで以上に強力なモバイルインターネット企業グループとして、お客さまの多種多様なニーズに対応してまいります。

 ソフトバンクグループは、企業買収などで業績・業容が大きく拡大しましたが、本当に大事なことはさまざまな形で情報革命に果敢に取り組んできた多くのメンバーが、続々とわれわれの仲間入りをしてきていることです。新たに加わった仲間たちが多様な経験・知識・知恵をグループ内で共有し、かつ切磋琢磨していくことで、ソフトバンクグループの可能性は無限に広がります。

 われわれはこれまで、常に挑戦者でした。これからも、新しく加わった仲間とともにグループ一丸となって挑戦し続け、情報通信の世界に革新をもたらすことで、人々の生活と社会をより豊かなものにしていきたいと強く願っています。モバイルインターネットの世界は、世界中の最先端テクノロジーが集約されています。常に最先端の情報技術を活用しながら、世界中のお客さまへ革新的なサービスを提供し続けることで、この業界の健全な発展に貢献し、「モバイルインターネット世界No.1」を目指していきます。

 今年は、「情報革命で人々を幸せに」という当社の経営理念を、世界へ向けて本格的に実現していく第一歩となります。


■クラウドとインメモリーコンピューティングでイノベーション

SAPジャパン株式会社
代表取締役社長 安斎富太郎

 企業は守りの経営から成長を目指した攻めの経営へ舵を切り始めました。これに呼応するように、クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルといった、情報システムの第三のプラットフォームへのシフトも顕在化し始めました。

 このような環境変化を先取りし、SAPジャパンは1月に「SAP Business Suite powered by SAP HANA」を発表し、基幹系システムと情報系システムを単一のインメモリー基盤上で動かすという、情報システムの一つの夢を実現させました。4月には「クラウドファースト事業部」を設立。加速するお客様のクラウド指向に即応できる体制を整えました。

 2014年は世界経済の回復基調が一層堅実なものとなり、企業の成長指向はますます加速するでしょう。それに対応して企業情報システムには、より明確に「成長への貢献」が求められるはずです。

 顧客ニーズをより深く、タイムリーに理解し、最適な商品・サービスをリアルタイムでお勧めする。めまぐるしく変化する新興国の需要やリスクに対応できる、販売、生産、調達、リスクマネジメント体制を構築する。事業拡大を支える人材ポートフォリオを可視化し、グローバル規模で採用と人材配置を最適化する。お客様の製品利用状況を常時モニターし、メンテナンスやサービスの質を革新する。事業の急拡大を支えられるスケーラブルな基幹系システムを最速で構築、稼働させる。

 2014年、SAPジャパンは引き続きクラウドファーストを推し進めるとともに、SAP HANAを核に全てのアプリケーションをリアルタイム化、成長時代のITに求められるあらゆるニーズに「速く=Speed」「柔軟に=Flexible」「シンプルに=Simple」お応えできる製品ポートフォリオと導入オプションをご提供できる世界唯一の企業として、お客様の成長とイノベーションに貢献してまいります。


■テレビもスマートフォンと同様に進化する

株式会社NTTぷらら
代表取締役社長 板東浩二

 ひかりTVの会員数は263万人(2013年9月末)にまで達し、日本最大のIPTV事業者となりました。また経営面からは、ひかりTVの売上がISPの売上を上回り、単なるプロバイダーからブロードバンド事業者へと事業構造の転換も図ることができました。

 ひかりTVの事業展開は、第1ステップは顧客基盤を確立すること。第2ステップはVODのマーケットを構築すること。そして第3ステップが、マルチデバイスの仕組みを作り、映像はもちろんショッピング、電子書籍、音楽配信などの新しいサービスを立ち上げていくことです。現在は、この第3ステップの実行期にあたります。

 特に、昨年6月に投入したスマートTV対応の新チューナーは、既存チューナーに比べ処理能力が約10倍で、3チューナー搭載しており、番組を見ながら同時に2CH録画ができます。さらに、アンドロイドOSやHTML5を搭載しており、さまざまなアプリを利用できるという優れものです。この新チューナーの投入に合わせ、日本初となるテレビ向けクラウドゲームサービスも開始しました。このようにスマートTV対応の新チューナーは、ひかりTVの今後の可能性を拡大していくことになります。

 かつて、携帯電話がスマートフォンに進化したように、テレビもブロードバンド回線につながることにより、スマートTVへと大きく変わっていくと想定されます。

 そして、そこに大きなビジネスチャンスが生まれてきます。これからはスマートTVを軸として、さらに付加価値の高いサービスを提供する「総合ライフエンターテインメント企業」に生まれ変わっていきたいと思います。本年2月には、日本初となる4KのVODトライアル配信も実施する予定です。
《高木啓》
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