なお、今回のテストで使用した端末は、3キャリアそれぞれのLTE対応Android端末(NTTドコモ「GALAXY S III α SC-03E」/KDDI(au)「Xperia VL SOL21」/ソフトバンクモバイル「MOTOROLA RAZR M 201M」)および、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの「iPhone 5」。このテストは平日の日中に、10両列車の3号車付近で行っている。
■駅のホームで最速の回線は?
今回のテストでは渋谷駅~雑司ヶ谷間駅間と、雑司ヶ谷駅~和光市駅間で計測結果に大きな違いが出た。まずKDDI(au)は「Xperia VL」「iPhone 5」ともにほぼ全駅でLTEに対応していた。それに対して、ソフトバンクモバイルの「iPhone 5」は雑司ヶ谷駅と和光市の間でしか4G LTEに接続できず、「MOTOROLA RAZR M」に関しては4Gに接続できたのは地上駅の和光市駅のみで、それ以外では3Gのみの対応となっている。NTTドコモ「GALAXY S III α」についてもほぼ同じ状況で、移動中にLTEで接続できる区間があったものの、駅のホームでは和光市駅以外でLTEは利用できなかった。
また、電車での移動中にも参考値として計測を行ったが、KDDI(au)の「iPhone 5」とNTTドコモ「GALAXY S III α」については、むしろ駅停止時に比べて通信速度が平均して速くなっている。特に、「GALAXY S III α」については、ほぼすべての区間でLTEでの接続が可能。通信速度も平均10Mbps以上を記録した。