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2011年の通信事業者向けイーサネットスイッチ市場、前年比11.9%の大幅成長

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国内イーサネットスイッチ市場 出荷ポート数/エンドユーザー売上額予測、2007年~2016年
  • 国内イーサネットスイッチ市場 出荷ポート数/エンドユーザー売上額予測、2007年~2016年
 IDC Japanは9日、国内イーサネットスイッチ市場の2011年の実績と予測を発表した。移動体通信事業者の活発な設備投資によって通信事業者向け市場が、大きく成長していることが明らかとなった。ただし、企業向け市場は、マイナス成長だった。

 通信事業者においては、LTE(Long Term Evolution)などの新サービス用ネットワーク構築、トラフィックの急増を背景とした既存サービス向け設備強化により、設備投資が積極化。イーサネットスイッチ市場をけん引し、2011年の市場規模は、前年比成長率11.9%の452億8,500万円となった。

 一方で、企業向けイーサネットスイッチ市場は、2011年後半に回復の傾向は見られたものの、2011年前半の東日本大震災と企業の投資鈍化の影響により、2011年通年では、前年比マイナス8.3%と前年を大きく下回り、1,111億4,000万円となった。これにより、消費者向け市場を合わせた国内イーサネットスイッチ市場全体の市場規模は、前年比マイナス3.3%の1,581億1,200万円となりマイナス成長に転じた。

 国内イーサネットスイッチ市場における上位3ベンダーが売上額とシェアポイントを下げるなかで、日立電線が通信事業者向けと企業向けのいずれにおいても売上を伸ばしてシェアポイントを上げている。移動体通信事業者向け売上が好調であったこと、企業ネットワークのコア部分に導入する製品の販売拡大、データセンター向け製品や廉価版製品など新たに投入した製品ラインナップの伸長もシェア増加に寄与したとIDCでは分析している。

 今後の国内イーサネットスイッチ市場について、2011年~2016年の出荷ポート数に関する年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)が1.1%、エンドユーザー売上額のCAGRがマイナス1.7%と予測されている。
《冨岡晶》
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