【Interop Tokyo 2011(Vol.18)】節電機能対応のスイッチやWi-Fiクラウドが注目……D-Link | RBB TODAY
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【Interop Tokyo 2011(Vol.18)】節電機能対応のスイッチやWi-Fiクラウドが注目……D-Link

エンタープライズ ハードウェア
D-Linkのブース
  • D-Linkのブース
  • ディーリンクジャパン株式会社 プロダクトエンジニアリング部 部長 澤太一氏
  • スイッチ製品がそろうEthernetソリューションコーナー
  • 自動節電機能「D-Link Green v3.0」
  • スイッチの省電力設定画面。ケーブル長やリンクステータスの状況による自動節電、LED消灯などを、ポート単位で設定できる
  • スタックスイッチの新製品「DGS-3620シリーズ」
  • シャーシスイッチの新製品「DGS-6604」「DGS-8006」
  • Wi-Fiソリューションコーナー
 8日から開催中の「Interop Tokyo 2011」にて、D-Linkは自動節電機能/IPv6対応のイーサネットスイッチ/ワイヤレス/UTMファイアウォールを始めとする、同社製品およびソリューションのデモ展示を行っている。注目は、スイッチの新製品と、初公開となるWi-Fiクラウドサービスだ。

 イーサネットコーナーでは、シャーシスイッチからアンマネージドスイッチまで、「D-Link Green 3.0」に対応したスイッチがずらりと並ぶ。「D-Link Green 3.0」は、短いケーブルやLED消灯、ポートのリンクダウン、トラフィック状況、温度可変式ファンなど、あらゆる自動節電によって機器の消費電力を抑制する機能。ディーリンクジャパンの澤太一氏(プロダクトエンジニアリング部 部長)は、「今夏は全国的に節電に取り組んでいかなければいけませんから、どれもお役に立てる製品です」と胸をはる。さらに新製品では、最新ICチップの採用やハード設計の見直しも行い、例えば今秋始めに発売予定の「DGS-3620シリーズ」では、最大消費電力が従来製品の94.3wから50.8wと、消費電力が約半分に抑制されている。

 その「DGS-3620シリーズ」は、10ギガSFP+を4ポート装備したレイヤ3スタックスイッチで、50度対応やSDカードスロット搭載、静音ファンなど、「日本のお客様がよく気にされるところ」(澤氏)をカバーしている。物理スタックのデモでは、4台をスタック接続し、マスタースイッチが故障した場合にバックアップマスターが処理を引き継ぐ構成を紹介している。ちなみに、この「DGS-3620シリーズ」の廉価版となるL2+スタックスイッチ「DGS-3120シリーズ」は、128,000円からという低価格を実現しながら、6台までのスタック接続が可能で、スタックのアルゴリズムは「DGS-3620シリーズ」と同じものを使っている。

 また、SFP+を24ポート装備した「DGS-3600-32S」も新製品で、240ギガCXPや40ギガQSFPといった拡張モジュールを追加することができ、また10ギガアグリゲーションについては前述の「DGS-3620シリーズ」と接続したデモ展示を行っている。

 シャーシスイッチも新製品として、分散型アーキテクチャを実装した「DGS-8000シリーズ」とコンパクトシャーシの「DGS-6600シリーズ」が展示されている。「DGS-6600シリーズ」はスターターキットが98万円(予定)と安価で、「ワールドワイドで同じ製品を販売していくことでコスト削減している」(澤氏)ことによるメリットだ。

 もう1つの注目コーナーは、Wi-Fiコーナーだ。D-LinkではWi-Fiソリューションとして、AP(アクセスポイント)を個別管理する「Wi-Fiスタンドアロン」と、コントローラを置いてAPを集中管理する「Wi-Fiコントローラ」の2つを提供してきたが、新たにクラウドでAPを管理する「Wi-Fiクラウド」の提供を今年中に開始する。Wi-Fiクラウドでは、APに電源を入れてネットワークに接続すると、自動的にクラウドからコンフィグ情報がダウンロードされて設定が完了する。また、接続されているAPに対する操作は、PCやモバイルからクラウドにアクセスすることで集中管理できる。「拠点が多い」「設置場所に技術者がいない」といったケースで有用なソリューションといえよう。

 Wi-Fiコーナーでは、このWi-Fiクラウドサービスのデモが行われており、iPad 2でD-Linkのクラウドサービスにアクセスすると、管理している全AP、接続されているクライアント、トラフィックの状況などを確認したり、設定を変更したりできる。管理するAPの数には上限を設けておらず無限に登録可能だが、このサービスの利用にはWi-Fiクラウド対応APが必要。サービスは最初の1年間は無料で利用でき、2年目以降は有料となる。料金は未定だが、年間ライセンスで1万円以内には収まる見込みだという。なお、2年目以降にクラウドを使わない場合も、APはスタンドアロンで使うことができる。

 一方、こうしたWi-Fiクラウドよりきめ細かい制御が行える「Wi-Fiコントローラ」は、新製品が登場し、小規模から大規模までラインナップがそろった。一般に100万円クラスのコントローラが多い中、新製品「DWC-1000」は158,000円(予定)で提供される。また、コントローラ対応APは、「オフィス環境になじみやすく」という顧客の要望を取り入れ、白色筐体や内蔵アンテナを採用している。

 D-Linkのコントローラは、コントローラで障害が発生した場合に、APをスタンドアロンに切り替える、あるいはバックアップ専用コントローラに切り替えることにより、Wi-Fi通信を継続させることができるのが特徴。また、コードレス電話などによる2.4GHz帯の電波干渉が起こる環境下でも最適なチャネルを選択する自動チャネル調整機能や、APの無線パワーを自動調整する機能、不正なAPやクライアントの通信を無効にする侵入検知機能なども、Wi-Fiコーナーで詳しく紹介されている。
《RBB TODAY》
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