【Interop 2015 Vol.51】日本HP、最大10Gbpsまで無線のアップリンク転送速度を高めるモジュール | RBB TODAY
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【Interop 2015 Vol.51】日本HP、最大10Gbpsまで無線のアップリンク転送速度を高めるモジュール

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Best of Show Award パフォーマンス・オプティマイゼーション部門でグランプリを獲得した「HP Smart Rate」
  • Best of Show Award パフォーマンス・オプティマイゼーション部門でグランプリを獲得した「HP Smart Rate」
  • HPのスイッチに実装されたSmart Rateモジュール
  • 写真は今秋に発売される予定のSmart Rate対応AP(IEEE 802.11ac Wave2)
  • WiFiを利用して、誤差2mと高精度で位置情報を検出する「HP CUPID」
  • 位置検出のためのAPが、柱の上など4ヵ所に設置されていた
  • 盛況だった日本HPのブース
 日本ヒューレット・パッカード(HP)のブースでは、パフォーマンス・オプティマイゼーションの分野として、6月末に発売される新しいマルチギガビット・ツイストペア・ネットワーク・インターフェイス・モジュール「HP Smart Rate」を紹介していた。

 いま世界中で使われているイーサネットケーブルのほとんどは、100mで1Gbpsに制限されている。また無線アクセスポイント(以下、AP)の接続先となるスイッチポート速度にもボトルネックがあった。

 そこでSmart Rateに対応しているAP(今秋発売予定)や、Smart Rateモジュールを搭載したスイッチを導入することで、ワイヤレスのアップリンクで使われる既存LANケーブル(CAT 5e以上)を再利用しながら、帯域幅を大幅に拡大できるようになる。

 Smart Rateの最高転送速度は、現在ところ1/2.5/5/10Gbpsに対応しており、ネゴシエーションにより、ケーブル長と有線カテゴリーのタイプに基づいて自動決定される。またコマンドを投げて速度を選択することも可能だ。

 有線ネットワークの帯域幅が拡大されるため、従来のAPとスイッチポートのパイプ詰まりも解消できる。これにより、理論上6.9Gbpsのスループットが出るIEEE 802.11ac Wave2のAPを展開する際に、最大限のパフォーマンスを発揮させながら、インフラ投資を抑えられるわけだ。

 またHP Smart Rateでは、接続デバイスへの電力供給を改善し、IEEE 802.11ac アプリケーション向けの有線リンクのセキュリティも確保できるという。

 このほかにも、Wi-Fiに少し改良を加えて、位置情報を検出する「HP CUPID」も展示されていた。米国のHP研究所で開発中の技術で、誤差2mと高精度に位置を検出できる点が特徴だという。
《井上猛雄》
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