OKIとKDDI研、日中韓NGNテストベッドでの国際共同実証実験を開始 | RBB TODAY
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OKIとKDDI研、日中韓NGNテストベッドでの国際共同実証実験を開始

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セッションボーダーコントローラー(SBC)は、NGN網および他事業者網との間に位置し、信号処理およびメディアの差分吸収を司る
  • セッションボーダーコントローラー(SBC)は、NGN網および他事業者網との間に位置し、信号処理およびメディアの差分吸収を司る
  • コーデック変換実現方式の概要
 沖電気工業とKDDI研究所は13日、日中韓情報通信大臣会合の枠組みの下、次世代ネットワーク(NGN)の国際間コーデック変換および品質制御管理について国際共同実証実験を開始したことを発表した。

 今回の実証実験は、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)からの委託研究「次世代ネットワーク(NGN)基盤技術の研究開発」の一環として行われるもので、これまでの委託研究成果を活用するのが狙い。総務省は2008年3月より、日中韓でのNGN検証用ネットワーク(CJK-NGNテストベッド)による国際共同実験を推進しており、CJK-NGNテストベッドでは、NGN基盤技術の研究開発の一環として、KDDI研究所、NTT、OKIを中心に、日中韓の各実験網を国際IP回線で接続して技術検証機器を設置し、実証実験データの収集を進めている。

 今回の実験では、あらたに開発したスケーラブルなコーデック変換機能や国際標準化に成功したMPM(Management of Performance Measurement for NGN)機能を、セッションボーダーコントローラー(SBC)に実装し、これを日中韓次世代ネットワークテストベッド(CJK-NGNテストベッド)に設置して行う。セッションボーダーコントローラーはNGNを相互に接続する装置で、多くのNGNサービスの制御に適用されるSIP(Session Initiation Protocol)実装の差分吸収や、音声や映像メディアのコンバージョンなどを行うことで、異なる事業者が提供する端末間の通信を可能とするものだ。OKIの検証用ラボとCJK-NGNテストベッドとを接続してSBCを使用。サービス端末に応じた動的なコーデック変換を実現するとともに、独自の機能配置により、きわめて短い変換処理遅延を実現するSBCを活用した、コーデック変換機能の性能検証を実施する。また、MPM機能の一部をSBCへ実装することにより、端末エンドトゥエンドのサービス品質に基づく、メディアのセッション制御やサービスの受付制御に関わる検証を、KDDI研究所とともに実施する。今回の実証実験の進展によって、NGNの国際標準化のリーダーシップの発揮とNGN本格運用に向けた成果の活用が期待できるとのこと。なお研究の成果を含むセッションボーダーコントロラーは、「CenterStage(センターステージ)NX3200」という名称で OKIから製品化されている。
《冨岡晶》
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