これまでの国際標準化推進を含めNGNミドルウェア共通API(Application Program Interface)の策定を目的としたミドルウェアパートナー制度に加え、NGNを活用したアプリケーション(業務システム)やサービスをあらたに創出するため、より広範なパートナーを対象にする「アプリケーションパートナー制度」を新設する。この新制度に参画する企業は、アンリツネットワークス、エンピレックス、シスコシステムズ、昭文社、ジェネシス・ジャパンの5社。今後もさらに広範囲な分野のパートナーの参加を募っていくとのこと。
現在、NGNの基本機能であるセッション/QoSを利用した領域では、NGNのオンデマンド型VPNを活用したBC/DR(Business Continuity/Disaster Recovery)ソリューションやGIS(地図情報システム)ソリューション、NGNの高品質を活用した映像ソリューション、ユニファイドコミニケーションを策定している。また、NGNミドルウェア共通APIを活用した領域では、グループウェアからの利用やマッシュアップ型サービス開発環境への組み込みを策定している。一部のソリューションに関しては、すでに評価センターで検証を開始しており、今後、通信事業者や企業などに提案活動を行っていく。また通信サービス向けAPIの共通仕様であるParlay X 3.0をNGNや企業ネットワーク向けに機能拡張したNGNミドルウェア共通API仕様第1版をパートナー企業と策定しており、策定したAPI仕様の一部である課金APIは、本年2月に行われた国際標準化団体OMAのPSA(Parlay Service Access)アドホックグループに対する修正仕様案として提案が行れている。
《冨岡晶》