【木暮祐一のモバイルウォッチ】第96回 自動運転やAIはまだ先? これが現実的なタクシーとITのコラボの事例 | RBB TODAY

【木暮祐一のモバイルウォッチ】第96回 自動運転やAIはまだ先? これが現実的なタクシーとITのコラボの事例

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青森県では初めて無料Wi-Fiサービスを提供するこことなった文化タクシー
  • 青森県では初めて無料Wi-Fiサービスを提供するこことなった文化タクシー
  • 無料Wi-Fiは、NTTドコモのNTTドコモのWi-Fi STATION HW-02Gを車載して実現している
  • 10カ国語対応の3者通話通訳サービスはタブレットに専用アプリを入れ、提携する通訳サービス会社に接続する
  • 日本語が話せない乗客は後席に装備されたマイクを通じて通訳サービスに話しかけることで乗務員と会話できる
  • 取材当日は青森港に大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」が入港しており、中心部は来日外国人が多かった
  • 文化タクシー車体でリンクステーションの「ポみっと!」をアピール。10台のワゴンタクシーすべてで絵柄が異なる
  • タクシー車内の通信速度計測結果。またこの無料Wi-Fiに接続するとブラウザに地域情報サイトが最初に表示される
  • 木暮祐一氏。青森公立大学 准教授/博士(工学)、モバイル研究家として活躍し、モバイル学会の副会長も務める。1000台を超える携帯コレクションを保有
 青森市の文化タクシーとリンクステーション、NTTドコモ東北支社は、7月15日より文化タクシーが保有するワゴン型タクシー(日産NV200)10台に無料Wi-Fiサービスと、通訳を介した3者通話による多言語電話通訳サービスを搭載し提供を開始した。

 大都市圏のタクシーではWi-Fiや通訳サービスの搭載は珍しいものではないが、地方都市のタクシーではまだまだ希少であり、インバウンド対策に取り組むサービスのコラボレーション事例として注目しておきたいところだ。

■NTTドコモのWi-Fiルータを搭載、電話通訳サービスも

 このタクシー車内に搭載される通信関連設備であるが、無料Wi-FiはNTTドコモのWi-Fi STATION HW-02Gの搭載で実現させている。HW-02GはNTTドコモのLTE網に接続し、下り最速262.5Mbpsの高速データ通信が可能である。無料Wi-Fiというと通信速度に期待できないものが多いところだが、文化タクシーの場合はキャリアアグリゲーションに対応した最新のモバイルWi-Fiルーターを搭載することにより、快適な通信環境をタクシー車内に構築している。そもそも大都市圏に比べればモバイルネットワーク自体もトラフィックが少ないため、きわめて高速で快適なデータ通信が利用可能だ。

 東京など、大都市圏におけるタクシーへの無料Wi-Fi搭載は目新しいものではなくなってきたが、地方都市ではまだ希少な存在といえる。今回の文化タクシーにおける無料Wi-Fiサービスの提供も青森県においては初の試みとなる。このモバイルWi-Fiルーターの運用だが、端末はNTTドコモ東北支社が提供し、その通信費はリンクステーションが負担するという形で実現している。

 青森市に本社を置くリンクステーションは、全国のセブンイレブンに配備されているチケット予約・発券システムを提供しているIT企業として知られているが、一方で青森県内において地域情報サイト「ポみっと!」の運営も行っている。今回、文化タクシー車内に配備した無料Wi-Fiサービスの名称は「ポみっと!フリーWi-Fi」と名付けられ、リンクステーションとの協業で実現していることをアピールする。
《木暮祐一》

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