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“新型VAIOスマホ”を速報レビュー!Xperiaとの比較は?Windows 10 Mobileで何が進化?

IT・デジタル スマートフォン
VAIO株式会社が主体となって開発したスマートフォン「VAIO Phone Biz」が登場
  • VAIO株式会社が主体となって開発したスマートフォン「VAIO Phone Biz」が登場
  • 質感の高いメタルボディを採用
  • 背面に搭載するカメラは1300万画素のCMOSセンサーを採用
  • スリムな本体サイズ
  • アルミのブロック材から削り出した本体パーツ
  • VAIO Phone Biz(左)とXperia Z5 Premium(右)の本体サイズを比較。どちらも画面サイズは5.5インチ
  • 本体の厚みはわずかにVAIO Phone Biz(左)の方が薄い
  • SIMカードとSDカードのトレイを一体化
 VAIOは昨年3月に日本通信との協業で初のスマートフォン「VAIO Phone(VA-10J)」を発表。MVNOの草分け的存在である日本通信のノウハウを学びながら、通信とハードのパッケージによる新しい価値をVAIOが提案できたという意味では大きな一歩だったことは間違いないが、かたや端末そのものにPCのVAIOから引き継ぐべき“プレミアム感”や“オリジナリティ”が欠けていたように筆者は感じていた。

 あれから約1年、ついにVAIOが主体となって開発した、「VAIOによる、VAIOのスマホ」と呼べる端末「VAIO Phone Biz(VPB0511S)」が発表された。ソニー時代から築き上げてきた独自の技術とステータスを活かして、VAIOだからこそできることを徹底追求しながら、ビジネス用途に最適なスマホとして他社製品にない魅力をアピールしようとする意志が「Biz(ビズ)」というネーミングに込められている。

■“安曇野FINISH”でプレミアム感が伝わってくるデザインに

 今回はひと足早く「VAIO Phone Biz」の試作機を借りてハンドリングする機会を得た。新しい端末は、外観から一目でプレミアム感が伝わってくる上品なデザイン。筆者もWindows PCはVAIO Pro 13 Mk2を使っている。ポータビリティや機能などさまざまな点を比較してVAIOを選んだのだが、一つの決め手になったのは仕事のツールとしての「使いやすさ」という本質を徹底的に追求した、無駄がなくエッジの効いた「デザイン」が気に入ったからだ。同じデザインランゲージを共有する、シャープで精悍なルックスを今度の「VAIO Phone Biz」はしっかりと身にまとってきた印象を受けた。

 筐体のメイン素材にはインゴットから贅沢に削り出したアルミが採用されている。コンピューター制御による切削機械を使って緻密に形状を象りながら、外装に樹脂のフレームを一体化する工程、表面を研磨したのちにアルマイト加工を施したつや消し処理を加える工程などを重ねながら、金属の塊にプロダクトとしての命が吹き込まれてきた。背面にはレーザーエッチングでVAIOのロゴが刻印されている。

 本体の組み立てを終えたVAIO Phone Bizは、PCのフラグシップラインである「VAIO Z」や「VAIO Z Canvas」と同様に、VAIOが長野県の安曇野市に構える工場で全数検査を行ってから出荷される、いわゆる「安曇野FINISH」のプロダクトだ。国内生産のスマホで全数検査を行うケースはとてもレアだと言えるだろう。VAIOがソニーから独立して、従来のVAIOファンからの信頼を失わないよう品質管理に徹底して注いできたノウハウが「安曇野FINISH」であり、これを正統に受け継ぐスマホがVAIO Phone Bizなのだ。

■「Xperia Z5」と比較してみた

 同機は“Biz”の冠が付いたビジネス向けスマホとして提案されているが、もちろん個人での購入も可能になる。VAIOストアでの受注と販売は3月中からのスタートが予定されているほか、量販店やMVNOにも取り扱いは拡大していくだろう。

 本体のディスプレイサイズは5.5インチ。筆者が普段使っているソニーモバイルの「Xperia Z5 Premium」は同じ5.5インチのスマホだが、並べて置いてみると本体の厚みは「VAIO Phone Biz」の方がわずかにスリムだ。背面パネルの艶やかな質感が所有欲をそそる。フロントパネルには強化ガラスが使われている。

 ボトムにmicroUSB端子をキャップレスで配置。右側面にボリュームと電源ボタン、トップにヘッドホン端子、そして左側にSIM/SDカード共用スロットを備える。なおSIMカードはmicroとnanoを1枚ずつ挿せるデュアルSIM対応となっているが、公式にサポートしているのはmicroSIMとなる。

 ディスプレイの解像度はフルHD。バッテリーの容量は2,800mAh、RAMは3GBとなる。このあたりはソニーモバイルの現行フラグシップである「Xperia Z5」と、スペック上ではほぼ変わらない仕様になる。一つ大きく異なるのは搭載されているプロセッサー。Xperia Z5にはハイエンドの「Snapdragon 810」シリーズが乗っているが、VAIO Phone Bizの方はミドルレンジの「Snapdragon 617」となっている。ただ、実用動作としては上位プロセッサーに劣る感触は全くなく、スペック上もオクタコアエンジンで最大動作周波数は1.5GHzをカバーしている。処理性能とコストのバランスに優れるSoCの採用を歓迎したい。
《山本 敦》
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