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VAIO、MVNO事業に参入……オリジナルSIMカード&対応ノートPCを発表

IT・デジタル ノートPC
11.6インチのノートPC「VAIO S11」
  • 11.6インチのノートPC「VAIO S11」
  • USB type Cのほか、LAN端子、VGA端子を搭載
  • 静寂キーボードを採用
  • 上がPro11、下がS11のファン。サイズを大型化して排熱量を2倍にアップした
  • 内部の設計
  • USB typeCを搭載するPCどうしを直接つないでデータが転送できる
  • トップにVAIOのロゴを配置
  • カラバリはブラック/ホワイト/シルバーの3色
 VAIOは9日、11.6インチの新型ノートPC「VAIO S11」を発表。本体にmicro SIMカードスロットを搭載し、VAIOが新しく提供を始めるオリジナルSIMなどと組み合わせることで、携帯電話回線を経由してインターネットに常時接続ができるのが特徴だ。

 発売時期はVAIOオーナーメードモデル/法人向けカスタマイズモデルが最も早く、9日から受注を開始。最速のデリバリーは18日を予定する。価格はオープンだが、VAIOオーナーメードモデルの市場想定価格は114,800円前後。ほかにも個人向け標準仕様モデルや、VAIOストアでの販売も行われる。VAIOオリジナルのLTE対応データSIMとの組み合わせによる販売はVAIOストアで受け付ける。

■格安SIM人気の高まりを受けて誕生した「SIMフリーのVAIO」

 今回発売される新しいVAIOは、11.6インチというコンパクトな本体サイズと、LTE対応の携帯電話回線による通信機能を内蔵したことで、「同機でモバイルするユーザー」をターゲットに据えながらその魅力をアピールする。VAIOはソニーの時代から、3G対応の「VAIO type P」など無線WANによるネットワーク接続機能を搭載するPCを積極的に展開してきたブランドだ。

 当時から無線WAN対応機は根強い人気があったものの、現在よりもユーザーにかかる通信費用の負担が大きく、ランニングコストが高額になりがちであったことから普及が進まなかった。最近はMVNOによる格安SIMの普及や認知が進み、ユーザーが適正価格で通信サービスを利用できるようになったため、改めて機動性の高い11.6インチサイズのモバイルPCにLTE対応のネットワーク接続機能を搭載することで、差別化を図ることがVAIO開発チームの狙いだ。

 「VAIO S11」SIMフリーLTE対応モデルには、本体背面にmicro SIMカードスロットが搭載されている。国内キャリアのLTE/3Gネットワークに対応しており、カバーするバンドは「1/3/19/21」。ドコモのネットワークは、クアッドバンド対応を実現している。SIMフリー対応のPC製品は同機のほかにも存在しているが、「国内専用設計のVAIOはグローバルモデルではカバーできない日本のエリアを集中的にサポートしている強みがある」と語る。なおキャリアアグリゲーションには非対応だ。

 筐体設計についてもLTEの受信感度を高めるため、メインの素材を樹脂にして通信を安定化している。もちろん質感や強度についても妥協はない。通信ノイズが発生しないよう、アンテナのレイアウトにも工夫を凝らした。インターネット接続はLTEのほかにWi-Fiと有線Gigabit LANをサポートする。

■VAIO独自のSIMカードプランを提供

 今回VAIOが発表したトピックスは新しいノートPCだけではない。NTTコミュニケーションズとの協業により、VAIOが自ら新しいPCに最適化したSIMプランを商品化したのだ。つまり、VAIOがMVNOになり、独自のプランを提供していくことが明らかにされた。
《山本 敦》
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