【連載・視点】海外需要を捉えて成功した日本の伝統工芸……岩鋳の南部鉄器
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「日本はこれからどんどん少子高齢化の時代になっていきます。(南部鉄器は)いいものだけど重くてねという人も多くなります。でも、海外では反応が違います。鉄なので重いのは当たり前という発想があるようです」。個数で見ると売り上げが多いのは米国、次いで欧州。あとはアジア圏だ。欧米では急須が、アジアでは鉄瓶や鍋が人気だ。
なお、伝統工芸というと後継者不足が心配されるが、岩鋳に関しては心配なさそうだ。「理由はわからないのですが、若い人たちの動きも活発です。一度はほかの地域でサラリーマンを経験し、Uターンしてくる人もいます」(岩清水氏)とのこと。それだけに、社員教育にも気を配る。「工場の人たちの意識改革も行いました。まずは整理整頓を行い、動きやすく次の工程に流れやすい配置を維持するようにしました。また納期がどれほど大切か?品質の重要性を認識してもらうようにしてます。それらは頭ごなしに言うのではなく、一人ひとり話を聞いてあげて、工場の問題点を出していくようにしています」。なお、製造管理や品質管理については大したことはしていないと話すが、どの工程でどのような問題が出たかなどをデータ化したり、検品のシステム導入も考えている。
伝統工芸の重みについて聞くと岩清水氏は「やはりそこからはじまっているので、もう失えないですよ」「こんな大事なものはないです」と話す。規模を大きくしていくなどの考えはないし、海外支社を出す予定もないという。「現場の、盛岡の空気を見ながら売っていくのが大切なのかな」と思っているという。
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