【物欲乙女日記】知らずに死ぬのは……着付教室に参加してみた | RBB TODAY
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【物欲乙女日記】知らずに死ぬのは……着付教室に参加してみた

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長沼社長のご挨拶。イベントに参加したブロガー女性たちが一斉に写真を撮る。
  • 長沼社長のご挨拶。イベントに参加したブロガー女性たちが一斉に写真を撮る。
  • 朝倉匠子さん。きれいなレモンイエローの着物をお召しになっていました。
  • トークショー。アメリカの大学に通っていた息子さんの卒業式に自分で着付けた着物で参加したそうで、たくさん周りから話し掛けられたとのこと。
  • 「絶世のBeauty講座」講師陣。
  • イケメン浴衣DJと立食形式のパーティスタイル。
  • ヘアメイクのミニ講座を受けるブロガー女性たち。
  • こちらはネイル・エステの講座。
  • マナー講座。
 こんにちは、未だ振袖が着られる32歳物欲乙女の奥 麻里奈です。7日、東京渋谷にある着付教室「長沼 静 きもの学院」で催された「『絶世のBeauty講座』記念ブロガーレセプション」という名のイベントに行ってきました。こちらのイベントは、ブロガー30人が集まってトークショーを鑑賞したり講座を体験したりする、というもの。

 会場に入ると浴衣を着た男性がDJをする中、着物を着たブロガー女性たちがシャンパンを片手に立食パーティを楽しんでいました。ミッツ・マングローブがイメージキャラクターであるらしく、ミニ丈の着物を着て美脚を見せつけるミッツ氏など、着物姿のいろんなミッツ氏の写真が四方取り囲むインパクト大なビジュアル…エキセントリックだけどスタイリッシュに着物を着こなしている様は意外にも結構かっこいい。

 美容研究家の朝倉匠子さんのトークショーが始まると、観客であるブロガー女性たちが一様に携帯やカメラを取り出して撮影し始めるという不思議な光景を目の当たりにしつつ、50歳からきものを習い始めたという彼女の話に耳を傾けました。

 この日朝倉氏はきれいなレモンイエローの着物を着ていたのですが、「若いときは渋い色が決まるけど、年を重ねるほど顔がくすむので明るい色の服を着た方が顔映りがいいですから」という話にフッと耳を惹きつけられました。というのも、年をとった人ほどダークな色合いの服を着る人が多いように思うのですが、私はピンクなど明るめの色の服を着ている人に何となく好感を持っていたからです。そうか、顔がくすむからなのか……。裏付けを与えられて納得がいきました。

 そのほか「年を取っても美しく若々しく見えるポイントは姿勢。肩と耳の距離が長いほどいいんです、つまり肩甲骨の筋肉が鍛えられていないと肩を下げることができず、それは体幹がないとできないんです」「座ったときに膝と膝をぴったりと重ねることができるのが大事」といった理論的で興味深い話も。

 その後、今月末から始まる「絶世のBeauty講座」の講師陣の紹介があったのち、ミニ講座が開催され、ブロガーたちは「ヘアメイク」「エステ・ネイル」「マナー」のコーナーにそれぞれ散らばり受講。

 マナー講座は上の階にある畳の部屋で行われていたのですが、こちらの先生の佇まいと所作、発声の美しさに見惚れてしまいました。あとで聞いたところ、こちらの地下良枝先生はこの教室の教務長とのこと。

 「マナーは着物が教えてくれるんです。着物を着ると身体が拘束されますよね。まず足元は自然と大股で歩けなくなります。それから袖がついているために手の動きも控えめになります。また帯をしているのでだらしのない悪い姿勢になることもありません」「手は前で組んで添えますが、どちらを上にしても構いません。ただ、聞き手は長年使っていると節が太くなるため、利き手じゃない方の手を上にする方がきれいです」「挨拶をするときは、『ながら挨拶』はいけません。ですので喋りながらは良くないんですね。『こんにちは』と言葉を出してからお辞儀したあと相手と目を合わせる、これが挨拶のマナーです」

 うーん、なるほど……。知っているようで知らないことだらけです。この先生が放つ上品な後光を浴びていたい、そんな風に思わされるオーラを纏っていらっしゃる方でした。やっぱり習い事をするときに何が決め手になるかって、先生の人間的魅力ですね。

 個別に先生にお話を伺ったところ、OL時代にお稽古として「長沼 静 きもの学院」に通っていたそうで、その後講師に転職されたそう。夏に向けて浴衣を着るときのポイントとしては「浴衣はもともとは夕涼みのための家庭着で本来外出着ではないので、気遣いをしたい。裾除け、肌襦袢あるいはランジェリーなどの下着はつけましょう」「胸元、襟元はきちんと折目正しく着た方が涼しげ。ザクザク着る方が暑そうに見えます」「鼻緒は当たって痛くならないようにあらかじめ足の指の付け根にバンドエイドを貼っておくと良いです」「浴衣を着るときは大きな荷物を持たないように。手ぶらが一番かっこいいので、定期入れなどにお札を入れて帯に挟んで、ハンカチなどは裾に忍ばせたりするといいです。帯に扇子を差したりすれば」とのこと。最後、来場者に浴衣をプレゼント、ということで私もいただきました。ラッキー…!

 日本人だけど日本の風習を知らない、着物を自分で着付けられない私ですが、知らない分、学ぶ楽しさを感じてかじりつくようにメモを取る自分がいました。こういうことを知らない自分はまだ一人前でないような気がいたします……。先生もおっしゃっていましたが、知らずに死んでいくのはもったいない。堂々と日本人だと胸を張れるように、子どもを持つときにはなっていたいとイメトレをするのでした。
《奥 麻里奈》
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