15日、菅野美穂と赤楚衛二がW主演を務める映画『近畿地方のある場所について』(配給:ワーナー・ブラザース映画)の特別映像が公開された。

同作は、発行部数70万部を突破した背筋による同名小説を、鬼才・白石晃士監督が実写映画化した「場所ミステリー」だ。全国343劇場で公開され、初週4日間で興行収入4億4000万円、動員31万8000人を記録。最終興行収入20億円も視野に入る大ヒットスタートを切った。

今回、公開された映像では、オカルトライターの千紘(菅野)と編集記者の小沢(赤楚)が、失踪した編集長の行方を追う様子が描かれる。クランクインとなった編集部の地下資料室のシーンや、SNSで話題の“見たら死ぬ映像”の撮影裏側も明かされる。二人のリアルなリアクションに、白石監督が「嬉しいですね!」とはしゃぐ姿も収められている。
さらに、初公開となる衝撃シーンも含まれる。真相を求めて“近畿地方のある場所”へ向かう途中、トンネルで怪異(正体不明の化け物)に遭遇した千紘が鬼の形相で「邪魔なんだよ!」と絶叫し、トラックで突進する場面だ。撮影後、白石監督が「最高です!」と大興奮したこのシーンについて、菅野はインタビューで「普段の千紘は割と喋りかけやすい感じの雰囲気だから、内側にそういう狂気があるっていうのが、今回の役の歪み、いびつなところで、面白さだったなと思う」と振り返った。


このトンネルシーンの撮影は、赤楚の31歳の誕生日当日に、名高い心霊スポットで行われた。現場では菅野や白石監督らによるサプライズの祝福があり、赤楚は「嬉しかったなぁ。心霊スポットで31歳を迎えられるなんて、本当に忘れられないですね」と笑顔で語った。しかし、映像には菅野のインタビュー中に正体不明の音が鳴り響く一幕も。二人は思わず「え、うそ!?」「怖いですね…」と顔を見合わせ、現場に緊張が走った。

映像の最後で、赤楚は「1度ならず2度も3度も何度も観てほしいなと思います」、菅野は「10代や高校生ぐらいでこの映画をご覧になった方は(心に何か)“残る”、そんな作品になるんじゃないかなって思います」と、それぞれ作品の魅力を語った。映画『近畿地方のある場所について』は大ヒット上映中。
