日本HPがインクジェットプリンターで中小規模ビジネスマーケットを狙う理由と勝算 | RBB TODAY
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日本HPがインクジェットプリンターで中小規模ビジネスマーケットを狙う理由と勝算

IT・デジタル フォトレポート
Officejet Pro 8600。スマートフォンやタブレットのアプリからの印刷機能を備えた中位機種
  • Officejet Pro 8600。スマートフォンやタブレットのアプリからの印刷機能を備えた中位機種
  • Officejet Pro 8100
  • Officejet Pro 8600 Plus
  • Officejet Pro 8600
  • Officejet Pro 8600 Plus。両面自動給紙機能をもつ上位モデル
  • Officejet Pro 8100。単機能プリンタながら2インチのステータスモニターを採用
 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は15日、中小企業向けのビジネス用途インクジェットプリンター「Officejet Pro 8600 Plus」、同「8600」および「8100」の3機種を発表した。

 新モデルは、個人事業主やSOHOでの利用を中心としたビジネス用途を想定しており、「競争力のある魅力的な価格」「高速プリント」「低ランニングコストと高画質インク」「(モバイルアプリ連携による)プリンター モバイル ソリューション/エコ機能」が特徴だ。

 同社の担当者によれば、ビジネス分野への参入について「当社は量販店を中心にコンシューマーでビジネスをしているが、今後成長するに当たり、どうしても考えなければならないのがビジネスの市場」と説明し、「まずはコンシューマープリンターを職場でも使用しているようなSOHOや中小規模の企業に対してビジネス市場に取り組んで行く」と述べる。

 ビジネス市場参入に際して重要な鍵となる販路の確保については、これまでの家電量販に加えて事務用機器の販売店にもチャネルを拡大していくという。

 さらに性能面についても、クラストップレベルの印字速度や低ランニングコストを強く訴える。「プリンター購入に際しての比較選定ポイントは、価格、印刷画質、スピードとコンシューマー向けも中小規模ビジネス向けも似通ってい。新製品は、こうした3つの要件を十分担っており、競争力を持たせた」と前出の担当者。

 また、別の製品担当によれば、新モデルでとくに重視した点として高速印刷を挙げる。「今回の新モデルの開発に当たり、新しい顔料インクを採用すると共に、印刷するヘッドの幅を従来比30%長くしてノズルの噴射幅を広げた。この30%分が全体のスピードアップにつながっている」。

 またランニングコストについては、「ビジネス用途というとレーザープリンターのニーズが強いが、同クラスのカラーレーザーに比べインクジェットの消費電力は80%以上も低い。ビジネスのインクジェットプリンターは省エネの視点でも効果がある」と同担当は説明し、商品力の面でもマーケットシェアの拡大に自信を示す。

《北島友和》
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