【クラウドEXPO 2011】スマートフォンで完結するモバイル営業支援環境……Knowledge Suite | RBB TODAY

【クラウドEXPO 2011】スマートフォンで完結するモバイル営業支援環境……Knowledge Suite

 クラウドコンピューティングEXPO 2011の会場において、巨大スマートフォンのモデルを展示しているブースがあった。

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
ブランドダイアログのブース。巨大なスマートフォンが目を引く
  • ブランドダイアログのブース。巨大なスマートフォンが目を引く
  • 巨大スマートフォンの画面は、実機のモニタになっている
  • ブランドダイアログの巨大スマートフォン
  • メールビーコンの説明パネル
  • マルチデバイス対応は今後の重要キーワード
  • メール送信のための送付先抽出画面
  • 名刺CRMのスキャンデモ
  • スキャンした名刺の画像一覧
 クラウドコンピューティングEXPO 2011の会場において、巨大スマートフォンのモデルを展示しているブースがあった。

 グループウェアをベースにB2B向けのSFA(Sales Force Automation)、CRM(Customer Relationship Management)、BI、(Business Intelligence)マーケティングツールなどの統合環境である「Knowledge Suite(ナレッジスイート)」を提供するブランドダイアログのブースだ。Knowledge Suiteは、すべてのツールをライセンス不要で利用でき、ユーザー数は無制限、クラウド上のストレージのみの従量課金でサービスが提供される。


■Android向けにネイティブアプリを開発、モバイル環境での利便性を向上

 ブランドダイアログでは、9月にKnowledge SuiteのサービスをAndroid OSに対応させたが、このブースでは、Knowledge Suiteの一連の機能をスマートフォンからどのように活用できるか、といったことをこのデモによってアピールしているわけである。巨大スマートフォンの画面は大型液晶となっており、実際のスマートフォンの画面を大きく表示させていた。

 同社のR&D本部クラウド開発部 部長、静井佳和氏はKnowledge Suiteのスマートフォン対応について「画面構成やインターフェイスなど、スマートフォンというプラットフォームを生かすように、Webアプリをスマートフォンの画面用にするような対応ではなく、ネイティブアプリとして開発しました。」と語る。

 スマートフォンアプリでもPC版のKnowledge Suiteの8割以上の機能を実現しているが、メニュー画面やタブの形式などは、スマートフォンでの操作を意識してチューンされている。たとえば、トップメニューはタイル型のアイコンを並べるのではなく、横長の項目アイコンを縦に並べている。こうすることで、端末を右手で持ったときも左手で持ったときも、親指でスクロールやタップが簡単にできるという。

 デモでは、スマートフォンでスケジュールを表示させ、SFAの情報にアクセスし、顧客の名刺データなどから電話をかけたり、オフィスの地図を表示させたり、あるいは営業活動の日報を更新したり、ワークフローシステムを操作したりといったことを行っていた。およそ外出をともなう営業活動に必要な処理はスマートフォンで完結してしまいそうである。静井氏によれば、「Knowledge Suiteは、グループウェアからCRMのデータベースまですべてオールインワンで使えるように設計されている。PC上でもスマートフォン上でも複数のアプリを起動したり、データの同期をさせたり、同じデータを別々のアプリで登録するといった必要がない」という。

 なお、デモではauのAndroid端末で行われており、Knowledge SuiteのアプリはAndroid Marketから無料でダウンロードできる。また、OEM版として「KDDI Knowledge Suite」が提供されており、auの法人契約のスマートフォンでも同じ機能が利用できる。またiPhoneへの対応は、顧客からの要望も多く開発に着手したが、現在のところリリースや詳細な機能などは未定とのことだ。


■名刺CRMで見込み客登録の煩わしさを解消

 スマートフォン対応とともに、会場で注目されていたのは、「名刺CRM」というサービス。これは、は名刺スキャンと顧客データベース作成をクラウド上で提供するというもの。一般のスキャナで名刺をスキャンすると、自動的に顧客データベースを作成してくれるわけだが、スタンドアローンの名刺スキャンソフトとの違いは、スキャンしたデータはKnowledge Suiteのクラウド上でOCR処理され、同システム用の顧客データベースとして登録されること。そして、OCRされたデータを補正するために最終的にオペレータの作業も入る(数時間から翌営業日までに反映)ということだ。

 この特徴により、まずスキャンした名刺データはCRMですぐに共有され、全ユーザーがSFAとともに利用可能になる。オペレータによる処理も入るため、特殊な形式の名刺でも手作業による処理が不要となる。また、名刺に手書きで書き込んだ情報もメモ欄として入力してもらえる。

 ブランドダイアログのブースでは、来訪者に名刺CRMの説明をしながら、実際にスキャンしたデータをそのまま自社のCRMデータベースに(許可を得て)登録していた。実際の業務に活用しながらのデモであり、訪れた人への説得力も高かったようだ。


■セールスパーソンの「分身」になってメールをする「メールビーコン」

 Knowledge Suiteは、グループウェアやSFAなど、さまざまな機能やツールを統合的に利用できるサービスだが、さらに新しい機能として開発中であるという、メールビーコンの参考展示もされていた。メールビーコンはエイジアのWEB CASをエンジンに利用しているといい、「セールスパーソンの分身を作ってくれるサービス」(静井氏)とのことだ。

 メールビーコンでは、名刺CRMや既存システムの顧客名簿などからインポートした顧客情報に対して、抽出条件を設定し、テンプレートメールから配信する文面を作成し、あとは設定したスケジュールでメールを配信する。このときトラッキングするURLを指定しておくことで、開封されたメールからクリックされたかどうかや、などのログを確認したりできる。

 これらの情報を利用して、クリックした人には別のメールを送ったり、直接コンタクトしたりできる。また、一定のスケジュールで内容を変えていくステップメールの配信なども自動化できる。このようなインテリジェントな配信処理が、“分身”と呼ぶゆえんだ。

 最後に今後の事業展開について、同社の常務取締役 CRM本部 本部長 柳沢貴志氏は、「スマートフォンやタブレットなど、今後ビジネスシーンで重要なポイントとなるマルチデバイスはさらに進めていくつもりです。さらに、KDDIへのKnowledge SuiteのOEM提供のようなアライアンスや、Knowledge SuiteのAPI公開によるSIerやアプリ開発者とのパートナー戦略を強化したいと思っています」と説明した。
《中尾真二》

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