高価なグローバルERPはもう不要!? SaaS型海外拠点統合管理システム「GLOBAL EYES」 | RBB TODAY

高価なグローバルERPはもう不要!? SaaS型海外拠点統合管理システム「GLOBAL EYES」

エンタープライズ ソフトウェア・サービス

「GLOBAL EYES」の全体イメージ
  • 「GLOBAL EYES」の全体イメージ
  • GLOBAL EYESの画面例その1。会計データ取込み-残高試算表
  • GLOBAL EYESの画面例その2。購買申請データの閲覧
  • システム構築イメージ
  • ビーブレイクシステムズ 営業部 広報・営業推進チーム 岡部志保氏
 2002年に設立されたビーブレイクシステムズは、JAVA・オープンソース・ERPにフォーカスした業務システムの構築を得意とするシステムインテグレータだ。同社は、システム開発やコンサルティング、広告業などのプロジェクト型業務を遂行する企業に対して特に強みを持ち、業務システムを構築・提供してきたという。

 看板製品であるERPパッケージ「MA-EYES」は、プロジェクト管理から購買、経費、勤怠、債権債務管理、財務会計、ワークフローまで幅広い業務をカバー。自社の要件に応じたERPをセミオーダーで導入できる一括導入版(オンプレミス)と、数百名までの小規模企業を対象に必要な機能を適宜チョイスして利用できるSaaS版が用意されている。

 今回、ビーブレイクシステムズは新たに、海外拠点統合管理システム「GLOBAL EYES」を発表した。これは文字通り、グローバル展開している国内企業をターゲットにしているサービスで、海外の各拠点で使われるローカル会計システムからデータ(現地の言語・通貨で処理された仕訳伝票のデータ)を取り込んで、拠点の財務状況をタイムリーに把握したり、内部統制の確立などを可能にするものだ。

 具体的には、残高試算表から総勘定元帳、個別伝票へのドリルダウンが可能になるほか、海外拠点で購買を行う際の本社への購買申請、それに伴う本社側での重要稟議のレビューや監査、文書・スケジュールなどの情報共有を実現できる。

 同社の岡部志保氏(営業部 広報・営業推進チーム)は、この「GLOBAL EYES」を開発した背景について、「現在、多くの企業がグローバル展開をしていますが、現地での収益が最優先となり、海外拠点の管理や内部統制まで対応が進んでいないのが実情です。企業側でこうした対応が必要だと認識していても、いざグローバルERPを導入するとなれば、非常に巨額な投資になってしまうため、なかなか手が出せませんでした」と説明する。

 一方で、グループウェア、財務会計や連結会計などのソフトウェアを各業務ごとに特化して海外拠点で管理する仕組みは過去にはあったが、これらを統合的に一元管理するような仕組みやサービスはほとんどなかったという。「結果として、多くの海外拠点の情報収集に時間とコストがかかり、業務が非効率となるだけでなく、意思決定の遅れも招いてしまっていました」(岡部氏)。

 「GLOBAL EYES」では、海外拠点管理で別々に存在していた「購買管理」(購買申請、購買一覧、仕入先管理)、「会計データ連携」(会計データ取込、残高試算表、総勘定元帳)、「連結会計支援」(連結会計データ結合)、「グローバル情報共有」(文書管理、スケジュール)、共通機能(マスタ管理、システム管理)をSaaSとして用意しており、オールインワンで提供することが可能。もちろん多言語・多通貨対応であり、日付や金額のフォーマットやタイムゾーンなども各国に対応している。

 海外拠点のローカル財務会計システムから吐き出した連携データ(CSVデータなど)を、「GLOBAL EYES」を利用してアップロードし、国内本社側の連結会計システム側にそれらのデータを取り込む形をとっており、「たとえばGLOBAL EYESを通じて得られたデータを本社側でチェックし、承認されたものだけしか購買を許可しないようなルールに変更しておけば、海外拠点でもしっかりと内部統制がとれます」(岡部氏)とのこと。

 システムを既存の拠点ごとに配置した状態で、見える化された情報を国内本社側で容易にチェックできるというわけだ。SaaS版であるため、クライアント側にも専用アプリケーションは要らず、Webブラウザのみでアクセスできる。業務プロセスを大幅に改修することなく(企業ごとに合わせたインターフェイスの最適化は必要)、既存のIT資産を活かせるため、企業側にとって低コスト・低リスクで導入できるというメリットがある。

 なお「GLOBAL EYES」の料金イメージは、本社と2つの支社の場合で月額15万円程度からとなっている(主要機能の一部を使用、初期導入費は別)。標準の導入期間は2ヵ月から4ヵ月程度とのこと。高価なグローバルERPの導入には二の足を踏んでいた企業でも断然に敷居が低くなるだろう。
《井上猛雄》

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