PaaS・IaaS市場、中堅ユーザ層でもニーズが高まる……ミック経済研調べ | RBB TODAY
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PaaS・IaaS市場、中堅ユーザ層でもニーズが高まる……ミック経済研調べ

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PaaS・IaaS市場の中期予測2009年度~2015年度
  • PaaS・IaaS市場の中期予測2009年度~2015年度
  • 2010~2011年度PaaS・IaaS市場 従業員規模別 売上構成比推移
 ミック経済研究所は12日、PaaS・IaaS市場と業務系SaaS市場の2市場の動向を調査したマーケティングレポートを発表した。

 それによると、2011年度のPaaS・IaaS市場は市場規模322億円、2010年度の市場規模166億円から前年度比194%とほぼ倍増となる見込みとなっている。同市場は今後もきわめて好調に成長を続けることが予測され、2011年度から2015年度までの年平均成長率は31%、市場規模は640億円と予想された。

 2010年度のPaaS・IaaS市場の売上高シェアトップは日本電気、続いて富士通、日本IBMの順となった。2011年度のPaaS・IaaS市場は、2010年度のシェア2位の富士通が急激に売上を伸ばし、2010年度シェアトップの日本電気と並び2トップ体制となっている。これら大手PaaS・IaaSベンダーでは、大手既存ユーザーの基幹システムのクラウド基盤移行を推進することで、PaaS・IaaSの売上を大きく伸ばした。なお参入ベンダーも、2009年度の10社ほどから、2011年度には20社以上に倍増している。近年は準大手~中堅のPaaS・IaaSベンダーの市場参入も増え、今後ますますPaaS・IaaS市場は活発化すると予想された。

 2011年度のPaaS・IaaS市場のうち、従業員規模1000人以上の大手向け市場は223億円となる見込み。2010年度から引き続き、大手向け市場は全体の約7割をキープしている。ただし、2011年度のトレンドとして、今までPaaS・IaaSの導入が進んでいなかった中堅~中小向け市場が大きくシェアを伸ばしつつあるという。特に、ユーザー企業規模で従業員数1000人未満のレンジでは伸びが大きく、市場規模は前年度から2倍以上、売上構成比は2010年度の28%から2011年度の31%へと拡大した。中堅~中小規模のソーシャルゲームベンダー等では、開発フェーズに合わせて月単位で使用容量を増減できるPaaS・IaaSへのニーズが高まっており、今後ますますPaaS・IaaS市場の裾野は広がる見込みだ。
《冨岡晶》
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