【スピード速報(165)】秋田県のダウンレートトップ3は藤里町、五城目町、鹿角市 | RBB TODAY

【スピード速報(165)】秋田県のダウンレートトップ3は藤里町、五城目町、鹿角市

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横軸の単位はMbps。秋田県における市町村区ごとのダウンレートのランキング(20位まで)。トップは日本で初めて世界自然遺産に登録された「白神山地」で知られる藤里町であった
  • 横軸の単位はMbps。秋田県における市町村区ごとのダウンレートのランキング(20位まで)。トップは日本で初めて世界自然遺産に登録された「白神山地」で知られる藤里町であった
  • 【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 前回に続いて第163回「青森県のダウンレートトップ3は階上町、青森市、五戸町」にいただいたリクエストにお応えして、今回は秋田県の市町村別平均ダウンロード速度(ダウンレート)ランキングをご覧いただく。2009年4月〜10月の測定データ(GIGA SPEED分を含む)から郵便番号が明示されていたものを抽出して、日本郵便のサイトで公開されている最新の全国郵便番号ファイルとの付け合せによって地域を特定し(※)ダウンレートを算出した。

 なお、残念ながら秋田県からの測定データ数はやや少ないため、測定データの抽出期間を長めにした。また、測定データから個人を特定できないように、測定データ件数が実質1件だった市町村はグラフ化していない。

 図を見ての通り、ダウンレートのトップは山本郡藤里町(やまもとぐん・ふじさとまち)で40.9Mbpsであった。藤里町は秋田県の最北端に位置する面積282平方キロの広大な町であり、日本で初めて世界自然遺産に登録された「白神山地」の麓である。そして、2位の南秋田郡五城目町(みなみあきたぐん・ごじょうめまち)は約500年の伝統を誇る露天朝市が有名であり、3位の鹿角市(かづのし)はユネスコ無形文化遺産に登録された「大日堂舞楽」などで知られている。

 さて、この3市町のダウンレートが高かった理由だが、前々回の青森県や前回の岩手県のトップ3とは異なり、今回は市町固有の速度向上要因がなかなか見当たらない。そこで、NTT東日本が過去に公開した資料を調査したところ、秋田県内のフレッツ光サービスは平成14(2002)年8月に秋田市、由利本荘市(旧本荘市)の一部地域において開始されたが、郡部への普及には時間がかかっていたことがわかった。具体的には、ダウンレート1位の藤里町にフレッツ光サービスの提供が開始されたのは、一昨年の平成19年3月頃であり、2位の五城目町も同じ平成19年の1月だったのである。つまり同じ秋田県内でも5年近い時間差になっている。また、NTT東日本秋田支店のニュースリリースによれば、五城目町と3位の鹿角市については、昨年10月15日にもサービス提供エリアの拡大が行われており、光ファイバ普及の最中という段階であることが想定できる。そして、光ファイバが普及したばかりの時点では、光ファイバの広い帯域を利用するユーザが少ないので、単純に考えると、1ユーザが占める帯域が広くなる。これが、藤里町、五城目町、鹿角市のダウンレートが秋田市、由利本荘市を大きく上回っている理由なのかもしれない。

 なお、鹿角市には、総会員数800名のNPO法人(特定非営利活動法人)であるインターネット鹿角(INKOC)があり、Bフレッツの契約を代行するなど、光ファイバの普及に一役買っている。INKOCは鹿角市内のイベントのインターネットライブ中継を積極的に行うなど、地元に密着したネットワークサービスを提供しており、この存在が、秋田県でも光ファイバの普及が比較的早かった「市」の中で鹿角市が最速のダウンレートになった原因の一つと考えられる。

 以上のとおり、秋田県では「人口の集中している中核都市・地域が上位を独占することはなく、周辺都市や町で異なった個性をもつ自治体が上位にランクイン」する傾向が顕著である。これが、青森県、岩手県と合わせた北東北3県の特徴なのだとしたら非常に興味深い。この傾向が他の都道府県にも見られるかどうか、今後も随時調査していこう。

(※)郵便番号による地域の特定について
 当コラムでは地域をまたがる郵便番号について考慮しているが、秋田県内には市町村をまたがる郵便番号はない。
《平野正喜》

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