【スピード速報(158)】無線の利用者割合がADSLに並ぶ勢い、光ファイバは半数程度で頭打ちか | RBB TODAY
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【スピード速報(158)】無線の利用者割合がADSLに並ぶ勢い、光ファイバは半数程度で頭打ちか

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縦軸は年月、横軸は回線種別ごとの占有率(シェア)。光ファイバが半分、CATVが2割、ADSLと無線がそれぞれ1割という割合になりつつある
  • 縦軸は年月、横軸は回線種別ごとの占有率(シェア)。光ファイバが半分、CATVが2割、ADSLと無線がそれぞれ1割という割合になりつつある
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は前回の第157回「ADSL低速域の利用者割合は変わらないが、高速域の割合がゆっくりと増加中」のフォローとして、昨年4月から今年8月までの全データにおける回線種別ごとのシェア(占有率)の変化をお伝えする。2008年4月1日〜2009年8月31日の全測定データを用いて、IPアドレスなどによる回線種別分析を行い、光ファイバ、CATV、ADSL、無線の件数を集計して、毎月の測定件数シェアを算出した。なお、このシェアはあくまでも測定データの件数におけるものであり、実際の回線シェアと一致するとは限らない。

 見ての通り、月ごとの変動はあるものの、光ファイバが半分、CATVが2割、ADSLと無線がそれぞれ1割という割合になりつつあるようだ。回線種別ごとのシェアは3年前の第17回「光ファイバが過半数、CATVが僅差でADSLを超える」で分析しており、今回の結果と比べてみると興味深い。

 3年前に51%だった光ファイバ経由の測定データの割合は、この17か月においてもほとんど変化しておらず、47%から52%の間で推移している。第8回「埼玉県の計測データの69%が光ファイバに!2位熊本、3位神奈川」や第39回「広島の6割以上が光、山口ではADSLが健在」などでの解析結果から、光ファイバの普及が進む地域が主導することでシェアが上がり続けると予測していたが、実際は「頭打ち」になっているようだ。

 CATVは3年前の21.4%よりも伸びており、2008年度はシェア26〜31%で推移していたが、2009年に入ってから目に見えて減少している。特に今年5月以降は20〜22%にダウンして3年前と同じレベルに戻っている。また、3年前には20%を占めていたADSLはゆっくりとした減少を続けており、近い将来1割を切るシェアになるかもしれない。

 これらに対して、無線インターネットの割合は今年7月にとうとう10%を超え、初めてADSLを上回った。3年前は1%未満であり、2008年もほとんどの月で3%に届かなかったが、2009年はまさに「無線インターネット本格普及元年」といえる年になりそうだ。今後も増加傾向を見せるのか、それとも光ファイバと同様に「頭打ち」となるのか。長期的に分析を続けていこう。
《RBB TODAY》
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