【スピード速報(157)】ADSL低速域の利用者割合は変わらないが、高速域の割合がゆっくりと増加中 | RBB TODAY

【スピード速報(157)】ADSL低速域の利用者割合は変わらないが、高速域の割合がゆっくりと増加中

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縦軸は年月、横軸は速度帯ごとの占有率(シェア)。2.5Mbps未満のADSL低速度帯の割合はほとんど変化していないが、10Mbps以上のADSL高速度帯の割合はゆっくりと上昇傾向を見せている
  • 縦軸は年月、横軸は速度帯ごとの占有率(シェア)。2.5Mbps未満のADSL低速度帯の割合はほとんど変化していないが、10Mbps以上のADSL高速度帯の割合はゆっくりと上昇傾向を見せている
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は昨年4月から今年8月までのADSLにおける速度帯ごとのシェア(占有率)の変化をお伝えする。2008年4月1日〜2009年8月31日のADSLによる測定データを用いて、ダウンロードにおける速度帯ごとの件数を集計し、毎月の測定回数シェアを算出した。なお、このシェアはあくまでも測定データにおけるものであり、実際のシェアと一致するとは限らない。

 見ての通り、2.5Mbps未満のADSL低速度帯の割合はこの17カ月間ほとんど変化しておらず、29%から32%の間で推移している。「ADSL低速度帯のユーザは減り、高速度帯や光ファイバに移行していくであろう」と予測していたが、少なくともADSL低速帯からADSL高速帯への移行は起こっていないようだ。特に、最近3カ月(2009年6〜8月)においては、ADSL低速度帯の割合が29→30→31%と増えており、もしも、このまま増え続ければ「想定外の状況」だと言えるだろう。このデータだけから理由を考えるのは難しいが、インターネットで利用しているサービスの種類とコストパフォーマンスを考えて「低速ADSLで十分」というユーザが一定割合を占めていることが想像できる。また、不況の影響などから、光ファイバを解約してADSLに戻したというユーザもいると聞く。確かに、メールのみ、あるいはメールとSNSなどのシンプルなWebだけの利用であれば、2.5Mbps未満のダウンロード速度でも必要十分かもしれない。

 これに対して、10Mbps以上のADSL高速度帯の割合はゆっくりとだが上昇傾向を見せている。2008年4月の段階では、10Mbps以上20Mbps未満が10%、20Mbps以上が4%で合わせて14%だったが、1年後の2009年には合わせて20%に到達した。よって、その分、2.5Mbpsから10Mbpsの中速度帯の割合が下がっている。つまり「ADSL中速度帯のユーザが減り、高速度帯に移行している」ように見える。もちろん、実際にはADSL中速度帯から光ファイバへの移行や、光ファイバからADSL高速度帯への移行が起こっているのかもしれない。次回の【スピード速報】において、回線種別ごとの割合の推移を解析してみよう。

 なお、上昇傾向だったADSL高速度帯の割合は、最近3カ月については17%から18%で推移しており、伸びが止まっているようにも見える。このまま「頭打ち」となるのか、それとも再び上昇に転じるのかも注目に値する。前述の「ADSL低速度帯の割合が微増中」であることと合わせて、今後も定期的に注視していこう。
《平野正喜》

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