【富士通フォーラム(Vol.9)】投資コストと消費電力を削減——ストレージの仮想化技術 | RBB TODAY
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【富士通フォーラム(Vol.9)】投資コストと消費電力を削減——ストレージの仮想化技術

エンタープライズ その他
「ストレージの容量仮想化によるDB運用改善」ブース
  • 「ストレージの容量仮想化によるDB運用改善」ブース
  • 富士通 ストレージシステム事業本部 ストレージインテグレーション統括部 国内SIグループの丹呉健一郎氏
  • シン・プロビジョニングとその効果:将来必要なディスクを現在用意しておかなくて済むため、投資コストと消費電力の削減を実現できる
  • シン・プロビジョニングとその効果:将来必要なディスクを現在用意しておかなくて済むため、投資コストと消費電力の削減を実現できる
  • デモ用の富士通ディスクアレイ。中央から下部が「ETERNUS4000」
  • 上のウィンドウ(Oracle画面)が、サーバから見える容量と使用量。デモでは、「DGSATA」でシン・プロビジョニングを有効にしており、物理ディスクプールの容量と使用量の表示は下のウインドウ(ETERNUS SF Storage Cruiser画面)のようになる。またこの画面で、物理ディスクプールのしきい値の設定と状況も確認できる
  • 物理ディスクの使用量にしきい値を設定することで、アラーム通報が可能。また、物理ディスク増設後に必要な設定変更はETERNUS側のみで済む
 「富士通フォーラム2009」の展示ブース「ストレージの容量仮想化によるDB運用改善」では、ストレージ製品「ETERNUS4000」を利用したデータベース運用改善のインフラ最適化ソリューションとして、「シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)」を使った投資コストと消費電力削減の効果が紹介されている。

 シン・プロビジョニングは、物理ディスク以上のボリューム容量をサーバに割り当てることができるというストレージの仮想化技術だ。たとえば、5年後には50TB必要と予測できるが、向こう1年は10TBで十分であるような場合、最初からディスクを50TB用意するのはコストがかかるうえに、ディスクの使用効率も悪い。そこで、仮想ボリュームとして50TBを割り当て、物理ディスクは10TBだけ用意して共有のディスクプールとして管理する。これにより、初期コストの削減だけでなく、未使用領域に対する消費電力の抑制も可能となるうえ、将来のディスク増設時にはビット単価下落によるコスト削減も期待できる。

 展示会場では、「ETERNUS4000」上でシン・プロビジョニングとILM運用のデモが行われている。業務データ用ボリュームから過去データ用ボリュームへデータを移動する際の、仮想ボリューム、物理ディスクプールそれぞれの容量と使用量の変化を、サーバ(Oracle画面)とETERNUS(ETERNUS SF Storage Cruiser画面)の両方で確認することができる。

 さらに、運用していくにつれてディスクプールが容量不足になることを防ぐために、「ETERNUS SF Storage Cruiser」にはしきい値を監視する機能があり、物理ディスクの使用率がしきい値を超えるとアラーム通報する。ディスクドライブの増設の際も、サーバ側の設定を追加/変更する必要がないため業務停止も不要で、システム管理者の運用負荷を軽減できる。

 デモを担当している富士通 ストレージシステム事業本部 ストレージインテグレーション統括部 国内SIグループの丹呉健一郎氏によれば、「ストレージに対する需要は年々増大している一方で、多くのお客様が、“将来のストレージ需要が読みにくい”“未使用領域を多く抱えるが他業務への再利用も困難”といった問題を抱えている」という。シン・プロビジョニングは、ETERNUS4000、ETERNUS8000の新規機能として搭載され、対応する「ETERNUS SF Storage Cruiser 14.0」(Solaris版/Windows版/Linux版)は、2009年5月7日より発売開始。富士通では、ETERNUS全モデルに標準装備したい考えだ。
《柏木由美子》
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