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“食べ放題の寿司屋”としてリニューアルする濱一貫を「忖度なし」で実食レビュー!

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天然本まぐろ中トロ
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 コロワイドグループが運営する寿司店「魚河岸にぎり 濱一貫」が、2025年7月1日に“食べ放題専門店”としてリニューアルオープンする。オープン3年目を迎える同店は「本格的なお寿司をカジュアルに楽しめる」というコンセプトを掲げ、 手頃な価格で幅広い客層を取り込んできた。しかし、横浜駅東口直結の商業施設「横浜ベイクォーター」という好立地にもかかわらず、多数の競合店に埋もれてうまくいかなかったという。

 こうした状況を打開すべく、濱一貫が打ち出した今回のリニューアルは「大胆な業態転換」だ。新業態では全時間帯を「時間無制限」の食べ放題とし、営業時間11時~22時(L.O.21時)の間で時間を気にせず寿司を楽しめる。料金は税別で男性5,480円、女性・60歳以上4,571円、小学生2,500円、小学生未満無料。時間無制限であることを考えれば破格と言える。メニューは計82品(にぎり50・軍艦10・巻物8・姫丼3・サイド11)をそろえる。

 とはいえ最大の関心事は「味」だろう。RBB TODAY編集部はリニューアル前のメディア向け試食会で食べ放題メニューを体験した。本記事ではその実食レビューを、忖度なしでお届けする。

おもてなしの「ふるまい寿司」は大満足

ふるまい寿司

 席に着くと、まず運ばれたのは「ふるまい寿司」と呼ばれる5品セットだ。食べ放題を注文した客には最初にこの皿が提供され、リニューアル後の“歓迎の一手”として位置付けられている。内容は「天然本まぐろ大トロ(二貫)」「謹製穴子」「本まぐろねぎ玉巻き」「姫丼(ウニ・いくら)」「江戸前カステラ玉子焼き」。いずれも食べ放題メニューに含まれない“高級ネタ”だ。

 まず大トロを頬張ると、脂が舌の温度で溶け出し、酢飯と一体になって濃厚な甘みが広がる。厚みも十分で一貫目から贅沢さを実感した。本まぐろねぎ玉巻きは赤身の旨みと卵黄のコクが融合し、後味にねぎの香りが抜ける絶妙なバランス。謹製穴子はふっくら蒸され、甘めの煮ツメが絡んでほどけるような食感だ。姫丼はウニといくらがたっぷり載り、磯の香りと上品な甘塩が口いっぱいに広がる。江戸前カステラ玉子焼きは出汁の風味を含みつつほんのり甘く、箸休めにも適した一品である。

 高級ネタで構成されたこの5品だけでも、同店が“時間無制限・低価格”という大胆な料金体系の中で品質を重視している姿勢が伝わってくる。一皿目から期待値を大きく引き上げる演出と言えるだろう。

食べ放題本番!主役は「天然まぐろ」

 ふるまい寿司に満足したところで、次に「天然本まぐろ中トロ」「天然本まぐろ赤身」「真鯛」「生赤海老」「うなぎ」「ホタテ」「あじ」「穴キュウ巻き」「姫丼 まぐろアボカド」「味噌汁」が運ばれてきた。ここからはすべて食べ放題メニューに含まれており、何度おかわりしても追加料金はかからない。

姫丼 まぐろアボカド

 特に印象に残ったのは「天然本まぐろ中トロ」と「天然本まぐろ赤身」だ。濱一貫は回遊量の多い天然まぐろのみを使用しているため、身が引き締まりつつも硬くはなく、噛むほどに凝縮した旨味があふれる。中トロも赤身も、ほどよい弾力と上品な脂が舌の上で溶け合い、「これぞ看板ネタ」と納得させる味わいだった。

 市場直送の「真鯛」も鮮度が際立っている。厚めに切られた身はぷりっと弾力があり、噛むたびにほのかな甘味が広がる。生赤海老やホタテも肉厚で、海の香りと甘みがしっかり感じられた。

天然本まぐろ赤身
真鯛
ホタテ

 全八十二品を時間無制限で味わえることを考えても、コストパフォーマンスは極めて高く、価格以上の満足感が得られる内容である。

「茶碗蒸し」に期待を裏切られた

茶碗蒸し

 正直、ここまでで満腹感はピークに達していた。締めの一品として軽い気持ちで食べた茶碗蒸しにはさほど期待していなかったが、その印象は良い意味で裏切られた。具材はワカメ・鶏肉・カニカマと実に素朴だが、旨み引き立つだしがしっかり効いており、ひと口ごとに上品な香りが広がる。蒸し加減も絶妙で、絹のようになめらかな舌ざわりが最後の一さじまで続く。濃い味の寿司を食べ続けた後でも重たくならず、胃を優しく落ち着かせてくれる“隠れた主役”と言える一杯だ。

 総じて、ふるまい寿司と茶碗蒸しを含む目玉メニューの満足度は高い。混雑は必至だが、待ち時間を許容できるならコストパフォーマンスと満腹感の両方を得られる一軒だと感じた。7月1日のリニューアルオープンに先駆けて、6月24日~30日までの期間は先着50名限定で食べ放題が提供されるとのこと。ぜひ一度、横浜ベイクォーターで“食べ放題寿司”を体感してみてほしい。


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