上白石萌歌、カンヌ映画祭に初参加!仏語の挨拶に緊張 | RBB TODAY
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上白石萌歌、カンヌ映画祭に初参加!仏語の挨拶に緊張

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(C)2018 スタジオ地図
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 『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』など数々のアニメーション映画を手がける細田守監督の最新作『未来のミライ』が7月20日に公開となる。それに先駆けて、このたび、世界三大映画祭の1つとしても知られる、第71回カンヌ国際映画祭開催期間中に実施される「監督週間」に同作が選出され、細田監督と本編でくんちゃん役を演じた上白石萌歌が招待を受け、5月16日(現地時間)に同作の公式上映が行われた。

 今年が開催50年目の節目となる「監督週間」は、フランス監督協会が主催し、カンヌ映画祭から独立した並行部門。作家性を重視し、映画監督が世界に出て行く登竜門として知られており、これまでもソフィア・コッポラ、日本人では大島渚、北野武などが選出されたことも。また近年、「監督週間」に選出された、バンジャマン・レネール監督『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』(2012)、高畑勲監督『かぐや姫の物語』(2014)、そしてクロード・バラス監督『ぼくの名前はズッキーニ』(2016)は、いずれも米国アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされている。今回は1609本もの応募作品の中から、20本の長編作品が選ばれアニメーション作品では、『未来のミライ』だけが正式招待された。

 公式上映会場となったのは、監督週間部門のメイン会場である「シアタークロワゼット」。場内満席の大盛況の中、細田監督、上白石が場内に入場すると大きな歓声と拍手が起こった。その後、本編の上映が行われ、細田監督と上白石は興奮した観客の余韻に浸りながら上映後舞台挨拶に登壇。上白石は「Bonjour!Je suis Moka Kamishiraishi.(こんにちは!上白石萌歌です。)」と緊張しながらも流ちょうなフランス語で挨拶した。4歳の男の子を主人公にするという世界の映画史でもあまり例のないチャレンジをした同作に込めた思いについて細田監督は「今まで家族をモチーフに作品を作ってきました。今回は4歳の男の子のとても小さなお話ですが、どこにでもある1つの家族を通して、何百年、何千年と続く人生のループみたいなものを描きたいと思って作りました」とコメント。また、アニメーション映画について「アニメーションという表現で作る映画はまだまだやっていないことが多い。(高畑勲監督や宮崎駿監督といった方々が)これまでたくさんの作品を生み出されており、そのバトンを受け継ぐように、さまざまなことにチャレンジをし、表現していかなければいけないと思います」と思いを語った。舞台挨拶終了後も会場の外には多くのファンが詰めかけ、2人は大きな声援に包まれながらサインや写真の求めに応じていた。

 舞台挨拶を終えた細田監督はカンヌ映画祭で上映することにプレッシャーを感じていたと言い「上映が終わった後、たくさんの拍手を頂けて今はとてもホッとしています」と喜びをコメント。さらに、「映画が出来上がり、お客さんが観終わって初めて映画が完成します。子どもが生まれる瞬間と同じ気持ちで、カンヌのお客さんに、映画の誕生の瞬間に立ち会っていただき、祝福されながら無事に映画が生まれました。上映中には何度も笑い声が聞こえ、お客さんの反応を直接感じることが出来て嬉しかったで」とも。最後は「次は日本で、夏休みの時期に公開なので家族みんなで楽しんでもらいたいです」と呼びかけた。

 国際映画祭初参加となる上白石は「カンヌで映画が生まれた瞬間に立ち会うことが出来てとても幸せで、夢のような時間でした」と喜び、「映像の美しさ、音楽の壮大さを4歳のくんちゃんの目で冒険出来るという作品の素晴らしさを日本でも自信を持って伝えていきたいです」と意気込みを語った。

 『未来のミライ』は甘えん坊の男の子“くんちゃん”と未来からやってきた妹“ミライちゃん”が織りなすちょっと変わった「きょうだい」の物語。
《松尾》
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