映画『万引き家族』がカンヌで9分間のスタンディングオベーション! | RBB TODAY
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映画『万引き家族』がカンヌで9分間のスタンディングオベーション!

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(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
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 是枝裕和監督の最新作『万引き家族』は6月8日全国公開。このほど、同作が第71回カンヌ国際映画祭 「コンペティション」部門に正式出品されたことを受け、是枝監督、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城桧吏、佐々木みゆの7名がカンヌ入りし、レッドカーペットを歩き会場入り。世界の観客を前に公式上映が行われた。

 上映後、約9分間もの長さのスタンディングオベーションで観客から賞賛を受け、日本のメディアに向けた囲み取材が実施。さらに、現地時間2日目には、フォトコールと公式会見が行われた。フォトコールには、是枝監督はじめ、ブラックのチャイナジャケットとセットアップのパンツに白いTシャツを合わせたスマートカジュアルでキメたリリー・フランキー、フランスのファッションブランド、ルイ・ヴィトンのレザージャケット、オリエンタルな雰囲気漂う色鮮やかなドレス、ハイヒールを身にまとった安藤、イタリアのファッションブランド、ボッテガヴェネタのオレンジのレースドレスを爽やかに着こなした松岡、ところどころにあしらわれた赤い花ビラがアクセントとなったオリエンタル且つシックなブラックドレスに身を包んだ樹木グレーのストライプのセットアップを大人っぽく着こなした城、花柄のドレスをキュートに着こなした佐々木が参加。

 公式会見で、是枝監督は同作について聞かれ、「この数年、ファミリードラマを撮り続けてきたが、今回はどちかというと少し視野を広くもって、現代と社会と家族との摩擦する面をきちんと描こうと、あくまで、社会を描こうというよりかは家族を描こうと思った。ただ今回は今までより社会によって、切り裂かれていく家族を描いてみたいと思った」と、作品に込めた想いをコメント。

 また、子役の城と佐々木は、同作に出演して新たな家族に出会えたと思ったかという質問に対して、「万引きは悪いことだけど、すごい楽しい温かな家族だと思った」(城)、「新しい家族ができました!(一同笑)」(佐々木)とかわいらしい回答を残している。また、安藤はカンヌについて聞かれ、「子供の頃の夢というか、わたしの家族は姉と父が映画監督だったりすることもあり、カンヌというのは家族にとっての夢であり、映画人であれば誰しもが憧れ目指す場所だと思う」とコメント。さらに、松岡は、自身の妹との関係と同作を照らし合わせ、「子供の時に妹には優しくできなかったが、みゆちゃんに、ゆり(みゆちゃんの役名)に対して、役を通して返せてこの作品でカンヌに来れて幸せに思う」などと語った。

 このほか、リリー・フランキーは、是枝監督作品に複数出演していることについて、「是枝さんの撮影に参加させてもらえるのは自分にとって特別な時間」とコメント。「人生の中であまり感動したなと思ったことがなく、これまでに2回しかない。1回目は、『そして父になる』でカンヌのスタンディングオベーションを受けたときで、2回しかないその2回目が昨日の夜(公式上映)だった。是枝さんにはいつも勉強させてもらっているのと同時に人生を彩っていただいている。いいものをつくるということが、こういう風景を見られることに繋がったり、温かさを知れるということを教えてもらっている。なので、仕事という感覚はあまりないのかもしれない」と、是枝監督との信頼関係を語った。

 最後の質問が終わった後に「あのすみません、一言だけ」といい、語り始めた是枝監督。「リリーさんとは実はそんなに言葉を交わさない。多分お互いが持っている価値観やジャッジする感覚が近い気がする」「希林さんは先程キャスティングされる理由についてわからないと仰いましたが、お仕事させていただいている監督側からとしてはすごく明快」など、出演者に対する信頼感を語り、公式会見は閉幕した。映画『万引き家族』は6月8日全国公開。
《KT》
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