木村氏によれば、お台場でVR ZONEを展開したときの知見がゲームの開発にも役立っているという。上記のインカム導入もそのひとつ。「お台場のブースでは、複数人で協力プレイできる『ホラー実体験室 脱出病棟Ω(オメガ)』が高評価でした。インカムをつけてプレイヤー同士で相談し合いながら廃屋の病棟を進んでいくゲームなのですが、仲間の叫び声で恐怖が伝播するんですよね。そこでVR ZONE SHINJUKUにはインカムで会話できるアトラクションを増やしました。たとえばマリオカートなら、甲羅で●●●君がやられた、なんて会話で盛り上がってくれることを期待しています」。
最後に、今後の展開について聞いた。ここVR ZONE SHINJUKUを旗艦店とし、これからは一部アクティビティが利用できる小型店舗を展開していく予定だという。ワールドワイドでの展開も目指しており、8月末には小規模店をロンドンに出店。9月には神戸にも出店した。関西地区だけでなく、東北への進出も視野に入れている。ガンダム、アーガイルシフト、スキーロデオ、ホラー体験といった定評のあるVRアトラクションが遊べる地域店が続々と増えていく見込みだ。
木村氏は「普段は住んでいる地域のVR ZONEで定番アクティビティを遊び、そこにないアクティビティについては東京に行った際にVR ZONE SHINJUKUで思いっきり遊ぶ。そんなスタイルでVRアトラクションの人気を盛り上げていきたい」と話していた。
《近藤謙太郎》