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ポケモンGOの問い合わせ急増? LINE参入は脅威? MVNO4社が勉強会を開催

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ポケモンGOの問い合わせ急増? LINE参入は脅威? MVNO4社が勉強会を開催
  • ポケモンGOの問い合わせ急増? LINE参入は脅威? MVNO4社が勉強会を開催
  • SIMフリー版iPhone+格安SIMサービスの組み合わせで、格安SIM=Androidというイメージを払拭したい思惑も
  • 第3回MVNO勉強会に参加した、(左から)イオンリテールの河野充宏氏、NTTコミュニケーションズの岡本健太郎氏
  • 第3回MVNO勉強会に参加した、(左から)ビッグローブの大谷雅己氏、ケイ・オプティコムの森隆規氏
  • ポケモンGOも遊べる、という謳い文句がMVNO利用者の拡大にも一役買う
  • MVNO参入が予定されているLINEモバイル。競合するMVNO事業者にとっては脅威?それとも歓迎?
  • MMD研究所の吉本氏は「スマホは必要ないと考える層をLINEモバイルが取り込めるかに期待したい」と話していた
 MMD研究所は27日、第3回MVNO勉強会を開催。格安SIMサービスを提供するMVNO事業者から4名の担当者が出席して、業界に共通の3テーマについてざっくばらんに語り合った。

■2016年のMVNO事情とは

 最初のテーマは「今年の契約者の特徴」。イオンリテールの河野充宏氏は「大手キャリアからMNPで乗り換える40代の方が増えた。シニア層のご利用も増えている」と分析する。直近の話題では、コールセンターに「ポケモンGOが楽しめるのか」といった問い合わせが急増しているとのこと。“ポケモンGOも遊べます”という謳い文句が、利用者拡大の一助になる時勢のようだ。

 総務省の主導で行われたタスクフォースの方針で、大手キャリアでは今春から“実質0円”や“キャッシュバック”をともなう販売ができなくなった。この影響でイオンモバイルの取り扱い店舗でも来客が減った。危機感を抱いた同社では、大手キャリアを上回る売り場スペースを割いてイオンモバイルのコーナーを展開。これが結果的に、イオンモバイルの集客につながったという。

 NTTコミュニケーションズでは、SIMと端末をセットにしたプランの利用が好評とのこと。同社の岡本健太郎氏は「以前はITリテラシーの高い人がSIMカードをAmazonで購入して、手持ちのスマートフォンに挿して利用する、という使い方が多かった。しかし最近では、新しい端末とSIMをセットで購入される方が多い。利用者層が広がり、従来の携帯電話の利用者が入ってきたということだと認識している」と紹介した。

 ビッグローブの大谷雅己氏によれば、新規契約者の多くは大容量のパケットプランを選択しているという。「9割の方が6GBを超えるプランを契約されている。大手キャリアさんで7GBのプランを利用していた人たちが乗り換えているためだと思う」と分析。利用動向を見てみると、動画の視聴でパケットを消費する人が多いという。

 ケイ・オプティコムでは、女性および若年層の新規契約者が増加中。同社の森隆規氏は「口コミを参考にして契約される方の比率が高い。20代の女性の多くは家族、友だちの紹介を参考にしている。mineoでは今後とも、利用者の方に口コミしていただける魅力的なサービスにしていきたい」と話していた。

■LINEモバイルは脅威?歓迎?

 次のテーマは、今夏~秋にもMVNO参入が予定されている「LINEモバイルについて」。ケイ・オプティコムの森氏は「注目を集めるのは、業界全体に良い影響をもたらすので歓迎。一方で、もちろん脅威にも感じている。LINEさんには圧倒的なブランド力があり、多くの利用者を抱えており、その利用者の方たちにリーチする手段も併せ持っている」と解説した。なお「MVNO業界が盛り上がるので歓迎」という意見は、出席した4名全員から聞かれた。

 ビッグローブの大谷氏は「海外の事例を見ても、他のプラットフォームの事業者が通信事業に参入して成功した例は数多い。LINEモバイルの成功も予測している」と回答。LINEやSNSサービスの使い放題を掲げるLINEモバイルだが、競合他社がこれと同じことをやってもサービスの差別化ができない。このため、生活に欠かせないほかのコンテンツ、サービスで対抗していくべきではないか、との考えを示した。
《近藤謙太郎》
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