「盗聴不可能な通信」を、主要都市間で可能に……NTTが新方式を提唱
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
-
コスパ最強の“手のひらサイズ”ミニPC「GT13 Pro 2025 Edition」「A5 2025 Edition」がGEEKOMから登場!
-
盗聴できない暗号技術、NECが実用化に向けた評価実験を開始
-
NEC、IoT向けの認証暗号技術「OTR」を開発
「量子暗号」は、国民投票や首脳会談、金融取引、遺伝・生体情報のやり取りなど、公開通信路で高い秘匿通信が行える方式だ。既存方式では市内同士の距離(100km程度)ならすでに実用化段階にあるが、400km程度が既存方式の通信距離の限界とされている。さらに長い距離で利用するには、「量子中継」が必須だが、「量子中継」で1000km圏内の主要都市を結ぶには、必要以上に高い技術レベルが要求されていた。
これに対し「全光都市間量子暗号」は、光デバイスだけで構成される中間ノード1つで動作し、800km以下の通信距離では量子中継以上の効率も見込めるという。通信距離に依らず、光デバイスの動作速度と同程度の通信速度を誇り、原理的には常温で動作するとのこと。
これにより近い将来、800km圏内にある国内の重要拠点間、あるいは隣国の首都間に、きわめて高いセキュリティの暗号通信が提供されるようになる見込みだ。