【Interop 2010 Vol.9)】NTT Com、キャリアの強みを活かしたクラウドサービス「Bizホスティング」「Bizメール」 | RBB TODAY
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【Interop 2010 Vol.9)】NTT Com、キャリアの強みを活かしたクラウドサービス「Bizホスティング」「Bizメール」

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
NTT Comの展示ブース
  • NTT Comの展示ブース
  • Bizホスティング ベーシックのサービス概要
  • Bizホスティング ベーシックのコントロールパネル
  • NTTコミュニケーションズ ビジネスネットワークサービス事業部 販売推進部 主査 森田泰正 氏
  • Bizメールのサービス概要
  • Bizメールのメール本文中の住所をクリックすると、「goo地図」と連携して該当住所が表示される
  • Bizメールのメール本文中の日時をクリックすると該当時間帯の予定が表示される。自分の仕事用、プライベート用カレンダーに加えて、他の人のカレンダーも並べて表示できる
  • Bizメールでは基本的な検索の他に、ドメインや日付、タグ等による検索もできる
 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、9日より幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2010」に出展。今年の同社ブースの見どころは、法人向けクラウド型サービス「BizCITY」で提供されている各種サービスを体験できることだ。本記事では、仮想ホスティングサービス「Bizホスティング ベーシック」および大容量Webメール「Bizメール」についてレポートする。

◆ネットワーク回線込みで仮想サーバ1台7,350円/月より ─ ICT環境のコスト削減に一役

 「Bizホスティング ベーシック」は、カスタマイズ可能な「Bizホスティング エンタープライズ」、およびその海外版「Bizホスティング グローバル」と同じサービス基盤を使用しながらも、初期費用不要で1VM(仮想サーバ1台)あたり月額7,350円から利用できる仮想ホスティングサービスだ。あらかじめ用意されたメニューの中から必要なものだけをVM単位で利用できるため、レディメイド型で安価にクラウドサービスを利用したい企業や、BizCITY上でSaaS提供しているアプリケーションベンダーを含め、4月30日の提供開始からすでに数十社の申し込みがあるという。

 NTT Com ビジネスネットワークサービス事業部 販売推進部 主査 森田泰正 氏は、「センター回線フリーで1VMあたり7,350円からという料金体系は、従来型のホスティングサービスと比較してもコストメリットがあると思います。企業の皆様からは社内サーバを安価にアウトソーシングできる、またアプリケーションベンダーの皆様からは自社のSaaS/ASPを低コストで提供できるとご好評いただいています」と語る。

 Bizホスティング ベーシックへは、インターネット経由とVPN経由の2つの接続方法が用意されている。インターネット経由の場合は、OCNのバックボーンと直結し、回線も含めて提供される。VPN経由の場合は、「アプリケーション接続サービス」(1VPNあたり7,350円)の契約により、VPNと直結で提供される。また、インターネット-VPN間も契約すれば、インターネットとVPNの両方からアクセスすることも可能。開通までの所要日数は、ネットワークを含むサーバ設定まで含め、インターネット経由であれば7営業日、VPN経由であれば14営業日。

 クラウドサービスの利用にあたっては、リモートからのサーバ管理がどのようになっているか気になるところだ。Bizホスティング ベーシックの展示コーナーにはデモ環境が用意されており、コントロールパネル画面の使い勝手を体験できる。例えば、コントロールパネル経由でVMを停止したり、リモートデスクトップ接続やVNC(Virtual Network Computing)を使ってファイヤウォールのフィルタ設定を変更・確認する等、説明員がわかりやすく操作を紹介してくれる。

◆直感的なユーザー操作とコラボレーション機能の大容量Webメール ─ 管理者画面にも注力

 「Bizメール」は、1IDあたり最大10GBまで利用可能な大容量Webメールだ。データはすべてサーバ側に保存されるためパソコンや携帯電話にデータが残らないというセキュリティ面に加え、メールソフトウェアのようにインストールする必要がなく、社員の異動や端末故障に伴う運用負荷を削減できる。こうしたWebメールのメリットを、NTT Comが独自に開発した仮想分散ストレージを活用し、高速かつ1IDあたり月額630円という低価格なメールサービスとして提供している。現在、100ID程度から数万ID規模まで、様々な規模の企業で採用されているという。

 Bizメールの展示コーナーでは、実際のBizメール画面を使ったデモを見ることができる。まず、Webブラウザ上でユーザーIDとパスワードを入力してログインすると、Webメールと言うより、一般的なメールソフトウェアと同じフォルダ一覧・メール一覧・メール本文の3画面構成で表示される。Ajax、マッシュアップを利用したBizメールの画面上は、あらゆる個所でマウスオーバーによる情報表示が可能になっており、例えば、フォルダ上ではメッセージ数やデータサイズが、From欄ではアドレスブックから取得した送信者の名前や会社名等が、吹き出し風にバルーン表示される。

 加えて、メール本文中の日時をマウスオーバーすると、カレンダーから取得したその時間帯のスケジュールがバルーン表示され、さらにクリックするとカレンダー画面に切り替わり、打ち合わせへの参加の可否をすぐに確認できる。また、メール本文中の住所をクリックすると、今度は「goo地図」が現れて該当場所が地図に示される。これまでのように住所テキストを選択して地図サイトでコピー&ペーストして検索する、といった操作が不要というわけだ。添付ファイルに関しても、OfficeドキュメントをHTML形式で表示することができ、専用アプリケーションを起動しなくても、また端末にデータを残すことなく、ワンクリックで内容を確認できる。

 Bizメールでは、アドレスブックとして個人専用の連絡先の他にも、グループ用の共有連絡先・全社用のグローバルアドレスリストがあったり、カレンダーに他の人の予定も並べて表示できる等、コラボレーション機能が充実している。さらに、大量のメールを検索しやすくするために、ドメインや日付、タグ等による細かい検索項目を指定することもでき、検索対象には添付ファイルのコンテンツも含まれる。

 ウイルスやスパム対策に関しても、ウイルスチェックおよび迷惑メールフィルタリングが基本料金に含まれており、エンドユーザーが独自にフィルタリングルールを設定したり、隔離メールに対する処理方法を指定できるコントロールパネルも用意されている。

 外出先からのアクセスに対応し、携帯電話にも対応。小さい画面用に見やすくチューンナップされたGUIを使って、パソコン版と同様の内容を表示できる。デモでは、Xperiaを使ったメールの表示やHTML形式による添付ファイルの操作がスムーズに動いていた。

 NTT Com プラットフォームサービス部 プラットフォームビジネス部門 プラットフォーム営業推進グループ 担当課長 松尾義春 氏が「管理画面にも非常に力を入れて開発しましたので、システム管理者にとっても便利なツールになっています」と語るように、Bizメールでは様々なレポーティング機能やプロビジョニングシステム(ユーザー管理)が用意されている。例えば、ユーザーのグループごとに「サービスクラス」を設定し、携帯電話からのアクセスを不可にしたり、添付ファイルはHTML形式でのみ閲覧可(端末にデータをダウンロードさせない)等、詳細に設定できる。

◆“クラウドの中”が見える

 NTT Comブース内には、BizCITYの各サービス紹介の他にも、NTT Comのデータセンターのラックを再現した“クラウドの中”が見える特設展示や、インタラクティブパネルを使って「BizCITY」の最新情報を体験できるゾーン、社員セミナーが開催されるステージが設けられている。
《柏木由美子》
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