指紋捜査の精度を向上! 早稲田大の指紋検出技術 | RBB TODAY
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指紋捜査の精度を向上! 早稲田大の指紋検出技術

エンタープライズ セキュリティ
早稲田大学の捜査支援スペクトルイメージング装置の試作品。従来の方法では残留指掌紋が検出しにくい材質でも高精度での検出が可能(撮影:防犯システム取材班)
  • 早稲田大学の捜査支援スペクトルイメージング装置の試作品。従来の方法では残留指掌紋が検出しにくい材質でも高精度での検出が可能(撮影:防犯システム取材班)
  • 大阪大学が研究する「可搬型生物剤・化学剤検知用バイオセンサ」の試作品。サリン、VX検知用や、ボツリヌス毒素、炭疽菌検知に対応したセンサを備える(撮影:防犯システム取材班)
 東京ビッグサイトで開催された「テロ対策特殊装備展'15」にて、早稲田大学理工学術院と大阪大学は、文部科学省ブース内で、同省が推進するプロジェクトの一環である「安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム」に関する研究成果の展示を行った。

 早稲田大学理工学術院が展示したのは、「捜査支援スペクトルイメージング装置の開発」プロジェクトに関するもので、指紋捜査の精度を向上させる装置の試作品だ。

 同プロジェクトは早稲田大学が責任機関として、科学警察研究所や警視庁刑事部鑑識課などが参画、協力を行っている。

 光スペクトル計測技術を組み合わせることで、従来の指紋検出方法では分析が困難だった潜在指紋を、非破壊・非接触で検出することが可能。現場に残された指紋・掌紋や体液などに含まれる脂肪やアミノ酸などを、緑色レーザーを利用して検出する。

 一方、大阪大学は、「可搬型生物剤・化学剤検知用バイオセンサ」を展示。産業技術総合研究所や科学警察研究所、パナソニック、コニカミノルタなどが参画、協力するプロジェクトで、テロ事案発生時に現場隊員が的確な検査を行うための小型検知システムの開発を目標とした研究となる。

 展示されたアタッシュケースサイズの試作品では、炭疽菌、ボツリヌス毒素の検出も可能だという。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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