【車×ガジェット】もはや必需品!ドラレコ選びで注意すべきポイントはここだ!! | RBB TODAY

【車×ガジェット】もはや必需品!ドラレコ選びで注意すべきポイントはここだ!!

ドラレコ(ドライブレコーダー)が売れているという。以前はSDカードにエンドレスで録画するだけの製品が多かったが、いまはGPS内蔵、2カメラ対応、車間距離の警報機能、高解像度画質などさまざまな製品が増えている。

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ドラレコの選び方
  • ドラレコの選び方
  • JVCケンウッドのドラレコ
  • ドラレコの選び方
  • 2560×1440ピクセルで録画した画像のキャプチャ
  • 電光版の表示も読める
  • 配線方法:サンバイザーを外せばルーフに配線をはさむことができ、ピラーの内装をはずして中に電源ケーブルを通す
  • JVCケンウッド 市販事業部商品企画部 吉川悟史氏
 ドラレコ(ドライブレコーダー)が売れているという。以前はSDカードにエンドレスで録画するだけの製品が多かったが、いまはGPS内蔵、2カメラ対応、車間距離の警報機能、高解像度画質などさまざまな製品が増えている。

 機能の選択肢が増えるのはユーザーとしては歓迎だが、反面、選ぶのにどれがいいのか悩む。高感度・高画質で夜でもナンバーが読めるといったドラレコの基本機能の進化に加え、後方車両が撮影できる、駐車中も録画できる、アプリでSNSに投稿できる、など、どれも便利そうであるとうれしい機能だが、値段との兼ね合いもある。どんな製品を選べばいいのだろうか。



 そこで、ドラレコの国内販売1位(Gfk調べ)というJVCケンウッドにも話を聞いてみた。同社のドラレコは、オーソドックスな製品から駐車中の映像記録や衝突警告など高機能な製品までラインナップしている。いまのドラレコにはどんな機能があり、どんな用途で使えるのか、他社製品を含めて詳しいだろうということで取材。参考にしながら選択のポイントを探ってみた。対応してくれたのはJVCケンウッド 市販事業部 商品企画部 第1商品企画グループ チーフ 吉川悟史氏。

JVCケンウッド 市販事業部商品企画部 吉川悟史氏


●大きな事件・事故で普及が進むドラレコ

 ドラレコについて改めて説明する必要はないかと思うが、録画はマイクロSDに行い、容量がいっぱいになると古い画像を上書きすることでエンドレス録画を実現する。内部は加速度センサー(MEMS)があり、衝撃を検知(事故など)するとそれより数分前からの録画データを別エリアに保存し、上書きされないようにする。ようはクルマ用の「フライトレコーダー」だ。

 この画像が、警察の事故処理、保険会社の調査、裁判での証拠として利用できることがある。2017年10月の東名高速での不幸な事件では、あおり運転対策として後方が録画できるドラレコに注目が集まった。実際、事件以降、ドラレコの販売が急激に伸びたが、国内で本格的にドラレコ市場が立ち上がったのは2015年、2014年京都祇園での暴走事故が引き金とされている。このとき2014年、2015年のドラレコ販売数の伸び率は200%を超えたという統計もある。

 現在市販されているドラレコは、単に走行中の画像を記録するだけでなく、さまざまな機能を持つ。走行動画の撮影を楽しむ人や、動画をYoutubeやSNSにアップするためにドラレコを活用する人もいる。取材内容をもとに、ドラレコを選ぶ場合の機能ポイントを以下にまとめる。どんな機能がどのように役立つか参考にしてほしい。

●ドラレコ選びのポイント

 吉川氏は、JVCケンウッドの主力機種であるDRV-830(安全運転支援や駐車中録画などにも対応する高機能モデル)をベースに、購入の際にチェックすべき事項を以下のように説明する。
JVCケンウッドのドラレコ


【取り付け方法】
まず、考えたいポイントは本体の取り付け方法だ。基本的にスタンドアローンで動作するドラレコは、電源ケーブル以外の配線は必要ない。手軽に取り付けができるのも普及したポイントといえる。ただし、ケーブルの配線は注意したい。これはドラレコ本体の問題というより、車種(ウィンドウの角度やルームミラーの位置など)の問題だ。配線は、なるべくルーフから助手席側のピラーの内側、内装の内側(内装パネルはひっぱれば外れる)を通してシガーソケットなどにつなぐ。ちゃんと配線していないと、視界や操作のじゃまになるので危険だ。きれいに配線できないなら、ディーラーやカーショップにまかせよう。

配線方法:サンバイザーを外せばルーフに配線をはさむことができ、ピラーの内装をはずして中に電源ケーブルを通す


もうひとつは、本体を固定するステーの両面テープ。貼り付ける前に、ガラス面の汚れや油分をよく落とすこと。ティッシュペーパーでキレイにしてから貼り付けるだけでも、その後の定着がかなり変わる。できれば、ステーを貼り付けたら本体をすぐに取り付けず、そのまま1日くらい放置し、テープを安定させたい。値段の安い製品は、両面テープの品質がそれなりのものもある。

【画質】
現在流通している製品は、ほぼFull HD(1920×1080)対応と思っていい。高機能モデルでは3Mピクセルモデル、Wide Quad-HD(2560×1440)といった高解像度のものもある。実用域としてはFull HD(2Mピクセル)あれば十分だが、証拠採用で拡大画像が求められることなどを考えると、解像度は高いほどよい。

2560×1440ピクセルで録画した画像のキャプチャ


電光版の表示も読める


【録画時間】
重要なのは事故前数十秒、1分前後の画像だ。ドラレコは、必要な録画時間単位でファイルをたくさん生成していき、古いものから上書きしていく。そのため、録画時間の長さはあまり重要ではない。ただし、事故後のやりとりやもめごとなどでビデオ代わりに使いたいとき、30分、1時間といった長さが必要なこともある。解像度が上がると総録画時間は減っていく。フレームレートを落として時間をかせぐ製品も存在する。ただし、録画時間は解像度より搭載できるSDカードの容量で調整できる。ドラレコ本来の機能を優先させるなら、事故前後の画像が確実に残ればいいので、解像度重視でSDカードの容量を少ないものにすることができる。運行管理(業務利用だが)やSNSアップも考えたいなら、予算に合わせて録画時間(SDカードの容量)・解像度をバランスさせればよい。

【モニタ】
走行中はモニタ画面は見えなくてもよいが、取り付け位置の確認のためにモニタ画面は必須だ。画像にはなるべく自車の車体(フロントならボンネット)を入れたいし、しっかり状況が把握できる画像を残す必要があるからだ。常時画面をONにしておくと、運転中の視界にモニタ画像が入ってじゃまに感じる人もいる。多くの製品は、走行中の画面表示をOFFにできるが、注意ポイントのひとつだ。

【GPS】
以前の製品、廉価版にはGPSがついていないものが多いが、これから買うならGPS付きを選びたい。GPSがついていれば、画像だけでなく位置情報や走行速度なども記録できるので、事故時には有力な情報となる。なお、当然だがトンネル内や高層ビル街では、GPSは機能しないか誤差が大きくなる。カーナビと違って地図データを持っていないので、精度は場所や状況に依存する。

【HDR】
画質に関係する機能だが、トンネルから出たとき、逆光、西日での走行でも、鮮明な画像を記録するにはHDR(High Dynamic Rand)映像補正技術が有効だ。関連して、夜間、雨天でもナンバーが読み取れるか、白線や路面の状況が判別できるかといった点も注意したい。せっかくドラレコを持っていても、画像が鮮明でなく証拠や状況判断に使えないのでは意味がない。

【カメラ】
カメラの解像度は当然、記録画像の解像度をカバーできるものとなるが、前述したようにこれからは前後が撮影できるかなど、カメラの台数がひとつのポイントとなる。追突、無理な追い越し/割り込みなど、後方からの車両が関係する事故は多い。最近では、あおり運転や無謀運転への対策として後続車両の録画も有効とされている。リーズナブルな製品なら2台購入して、前と後ろに取り付ければいいが、モニターと録画機本体と2カメラがセットになった製品も出始めている。車内から360度撮影ができる車内カメラも存在する。1台で全方向が録画できるが、画像のゆがみが出やすいので、細部の分析には向いていない。

【駐車録画】
シガーソケットから電源を取るタイプではできないが、専用の電源ケーブルを使って駐車中も録画可能な製品もある。駐車中の当て逃げには効果が期待できる。盗難でクルマごと持っていかれたら録画は意味はないが、当て逃げやいたずらに対しては、相手のナンバーや顔を録画できる可能性がある。駐車録画は360度カメラのほうが、どの方向から犯人がやってきても画像に収めることができる。

【LED信号】
信号などに使われている高輝度LED、あるいは電光式の道路標示のLEDディスプレイは、電源としている交流周波数に対応して点滅している。そのため、交流周波数が60Hzの地域では、フレームレートが30fpsのドラレコによっては(他のカメラでもそうだが)信号の色が写らないことがある。西日本エリアのユーザーは、この対策がされたドラレコが必須となる。信号が写っていないと、「こっちは青だった」といっても証明する術がない。

【地デジ対策】
車内でテレビを見ない人には関係ないが、まれにドラレコのノイズが車内の地デジテレビと干渉し、フルセグがワンセグ受信になることがある。各社で対策製品を出しているので、クルマでフルセグ視聴をする人はチェックしておきたい。

【運転支援】
一部の高級モデルには、撮影画像を認識して白線のはみだし、前車に接近しすぎ、前車が発進したこと、などをアラーム音などで知らせてくれる機種がある。精度はあまり高くはないが、自動ブレーキがついていないクルマなら簡易的な運転支援となる。

【通信・連携機能】
画像をSNSにアップしたい人向けに、Wi-Fiを内蔵してスマートフォンに録画画像を送信できる製品もある。スマートフォンには対応する専用アプリが必要だが、カメラの画像をスマートフォンの画面で確認したり、録画した動画をそのままSNSに投稿したりできる。据え置き型カーナビと通信できるドラレコもある。カーナビの画面に録画中の画像や録画した動画を表示させることができる。

●ADAS車両にもドラレコを

 以上、現在流通しているドラレコの主な機能を整理した。こだわる人は、国産かどうかを気にする人もいる。じつは中国などは日本よりドラレコが普及しており、メーカーも多い。通販や日本でも販売しているものもあるが、一般論として品質はあまりよくない国内メーカーでも製造は中国製という場合もあるが、品質検査が日本基準なら大きな問題はない。

 また、常時録画と消去を繰り返すドラレコのmicroSDは、劣化も早くなる。長期で使っていると、たまにメモリエラーで止まっていることがある。安いメモリを使い捨ていする方法もあるが、高品質メモリカードでランニングコストを抑える方法もある。メーカーによっては、ドラレコ専用のSDカード(保証つき)を用意している場合もある。

 今後、自動運転が普及してくると、ドラレコは自動運転車の事故分析や訴訟で重要な役割を担う可能性がある。すでにレベル3以上の自動運転車にはドラレコ装着を義務付けるかどうかの検討が始まっている。よりフライトレコーダーに近くなり、画像以外の車両内部の情報を記録するような機能が求められるだろう。

 ECUのログ機能がなくても、ドラレコ単体の画像だけでかなりの情報は得られる。自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(前のクルマをカメラ認識して、速度制御や停止・発進を支援・自動化してくれる機能)を搭載しているクルマは、ドラレコをつけておくといいだろう。
《中尾真二》

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