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【レビュー】コストパフォーマンスも魅力!「Steadicam Smoothee」で動画を撮りまくる!

IT・デジタル 周辺機器
2万円程度で購入できる3軸ジャイロ機構を搭載した「Steadicam Smoothee」。アウトドアの撮影などにもってこいの製品だ。
  • 2万円程度で購入できる3軸ジャイロ機構を搭載した「Steadicam Smoothee」。アウトドアの撮影などにもってこいの製品だ。
  • iPhoneなどのマウント部とグリップをつなぐ3軸のジャイロ。摩擦が少なく揺れを柔軟に吸収できる。
  • 垂直ではなく、斜めに持つのがSteadicam Smootheeの正しい持ち方。走行時の縦揺れなどへの対処もしやすく、より安定した映像が得られる。
  • マウント部はレバーを利用して手軽に脱着できるので、カバンなどに入れて持ち歩きやすい。
 銀一が販売する「Steadicam Smoothee」。見た目のインパクトもさながら、ぶれが少なく滑らかに動く高品質ムービーが撮影できるというのは、前回のレビューでお伝えしたとおりだ。

 じつは、こうした「スタビライザー」と呼ばれるカテゴリの製品はいくつかあるが、「Steadicam Smoothee」は2万円程度とコストパフォーマンスが高い点も見逃せない。そんな「Steadicam Smoothee」で、動画を撮りまくってみた。

●歩行時の撮影で勘をつかむ

「Steadicam Smoothee」がもっとも威力を発揮するのが、動きながらの撮影だ。撮り始め、3軸のジャイロ機構は摩擦抵抗がかなり少なく、アームに付けられたおもりのおかげで静止状態からの前後・左右のぶれはほとんどない。

 少し気になるのは回転ぶれだ。撮り始め、しっかりと静止させておけばその姿勢を維持するのだが、強い風などで回転方向の力がかかってしまうと、そのまま回転を続けてしまう。摩擦抵抗の少ない、高性能なジャイロ機構を搭載していることが逆に操作を難しくしているのかもしれない。

 しかし、ジャイロの軸がグリップのすぐ上に付けられているので、回転を始めたら親指で摩擦を加えてあげれば、ある程度回転力を抑制できるようになっている。このコツさえ覚えられれば、両手でスタビライザーの姿勢を調整することなく、親指ひとつで方向を維持できるようになるので、うまい設計だなと感じた。

●グリップの持ち方を工夫して走りながらの撮影も

 3軸のジャイロ構造を持つ本製品は、前後・左右・回転方向のぶれに強いが、上下については弱い。歩行時の撮影は上下運動を意識することで、とてもなめらかに撮れるのだが、走りながらの撮影はどうしても縦に揺れてしまう。この点は、持ち方を工夫することで上下の動きもカバーできることがわかってきた。

 撮り始めは、どうしてもグリップを垂直にかまえてしまいがちだったが、走行など激しい動きを伴うときは、若干斜めに持つと良さそうだ。こうすることで、上下方向の動きをジャイロに伝えやすくするわけだ。斜めに持つことで、走る動作だけでなく、階段を駆け上がったりしてもなめらかな映像が得られるようになってきた。

●クルマからの撮影は大きな旋回をいかに抑えるかがポイント

 クルマの助手席からの撮影も敢行してみた。クルマは走行時、路面の状態によって小刻みに振動してしまうことがあるが、そうした振動はSteadicamならほぼ問題なく吸収できる。一方で、交差点などでの大きな旋回では、親指では抑えきれなくなることも。直線であればそれほど大きな影響がなく、安定した映像が得られる。光の量が少ない夜間についても、ぶれが少なく安定しているおかげで、非常にクリアな映像を得られた。

 以上、2回にわたって「Steadicam Smoothee」を使ってきた。安定した動画を撮影するのに若干の慣れが必要だが、10分ほどグリップを握っているだけで、自然とマスターしていけるのは、やはりアナログ式の強み。妻に手渡し、代わりに撮影してもらったりもしたが、それほど練習をすることなくコツを掴めていた。単純なしくみながら、しっかりした作りで、グリップやiPhoneのマウント部分は強度の高い樹脂を、おもりとなる部分も頑丈なスチールが用いられていて、耐久性も高い。この1週間、ケースなどはとくに利用せず、バックパックに放り込んで持ち歩いていたが、ジャイロ機構なども問題なく非常にタフな製品だと実感している。これから徐々に暖かくなり、アウトドアの季節もやってくるが、そうしたときに持ち歩きまがら、さまざまなシーンを「Steadicam Smoothee」で撮影しまくりたいと感じさせる製品だ。

《外村克也》
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