【ソフトバンク決算】売上高・営業利益・純利益でドコモ、KDDIを抜いて1位 | RBB TODAY
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【ソフトバンク決算】売上高・営業利益・純利益でドコモ、KDDIを抜いて1位

エンタープライズ 企業
NTTやKDDIよりも上回る好調ぶりだったと説明(5月7日)
  • NTTやKDDIよりも上回る好調ぶりだったと説明(5月7日)
  • 純増数の成績も好調(5月7日)
  • スマートフォンのパケット接続率でもソフトバンクの優位性を紹介した(5月7日)
 ソフトバンクは5月7日、2014年3月期の連結決算を公開。代表取締役社長の孫正義氏は、「営業利益1兆円突破」を実現したことを強調するとともに、売上高・営業利益・純利益でドコモ、KDDIを抜いて1位となったことをアピールした。


■ドコモ、auを凌ぐハングリー精神で「No.1」に立った

 説明会の壇上に登った孫氏は開口一番、今期の好成績を評して「人生は素晴らしい」とコメント。続けて「一生懸命目標を掲げて頑張れば、大抵のことは実現できる。どんなに難題であっても、熱い思いを持っていれば、乗り越える智恵が生まれ、勇気もわいてくる。同じ志を持つ仲間が集まれば夢はかなえられる」と語気を強めながら語った。

 通期の営業利益が1兆円を突破したことについては特別に「日本の企業で、創業から33年間という短期間に1兆円の営業利益を上げることのできた企業は当社だけ」としながら、孫氏は「この数字に満足しているわけではない。あくまで通過点であり、将来振り返ったときに“1兆円で喜んでいた自分はかわいいものだった”と言えるように、これからも伸ばし続けていく。いまの私にはその自信がある」と胸を張った。

 さらに今期の成績についてはNTTドコモやKDDIを凌ぐ内容であったことについても孫氏は言及した。「売上高・営業利益・純利益と、全ての指標でソフトバンクがNo.1に立った。国内通信事業については、純増数やネットワーク品質でも上回っている」としながら、大手携帯電話事業者として後発ながら、強い思いでNo.1を目指してきたことが今期の成果につながったことを強調。さらに「その原動力となったものがハングリー精神であり、何が何でも、言い訳抜きで成長するという強い思いこそがソフトバンクという企業の持つ財産だ」と言葉を続けた。


■ネットワークのサービス品質もソフトバンクがリード

 国内通信事業については、ボーダフォン・ジャパンの不調を立て直して、現在では5期連続の最高益を実現。モバイル単体での営業利益が6,090億円に到達した。孫氏は成長を続けてきた経緯について「ゼロから生まれたソフトバンク魂が原動力。未開の新分野に参入してもNo.1を積み重ねて、競争に打ち勝ってきた」と説明。周波数の許認可を取得し、設備投資にも力を入れてきたことにより、ソフトバンクのネットワーク品質を絶えず高めてきたことをアピール。日本国内のモバイルネットワークについても「“つながりやすさ”、LTE通信の実行速度など品質が世界トップレベルであることをもっと誇るべき」と主張を展開した。

 「モバイルデータのトラフィックが6年前と比べて急増している。トラフィック量は約1,000倍に膨れあがりつつあり、スマートフォン1台あたりでは、日本は米国の3倍ぐらい。圧倒的な量になっている。そんな環境の中、日本のモバイル通信が世界に誇れる規模になっているということを、総務省も含めて再認識して欲しい。その世界No.1のモバイルネットワークの中でも、スマートフォンのパケット接続率はソフトバンクがトップだ」(孫氏)

 ネットワークサービスのマネージメントについても、ソフトバンクがNo.1であると強調する孫氏は、ICT総研の調査データも示しながら「スマホのデータ通信満足度」におけるソフトバンクの優位性を示した。また「1,000日を超えて大規模なネットワーク事故を起こしていないのはソフトバンクだけ」としながらサービスの安定性が高いことについても触れた。小セル化やWi-Fiスポットの拡充、ビッグデータ活用やフルIPネットワークについても積極的に取り組んでいることをアピールする。

 国内の設備投資については900MHzのプラチナバンド基地局、3つの周波数帯で展開するLTEネットワークの基地局拡大を前倒しながら展開してきたが、13年にピークを迎えた。孫氏は「ここからは設備投資の絶対額が抑えられるので、経営的に安定するだろう」とコメントした。
《山本 敦》
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