海外との通信を50%以上高速化するOSS「AccelTCP」、KLabとIDCフロンティアが共同開発 | RBB TODAY
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海外との通信を50%以上高速化するOSS「AccelTCP」、KLabとIDCフロンティアが共同開発

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「AccelTCP」の設置イメージ
  • 「AccelTCP」の設置イメージ
  • 実験データ
 KLabとIDCフロンティアは25日、共同開発した「AccelTCP(アクセルティーシーピー)」をオープンソース・ソフトウェアとして公開した。両者は昨年末から共同で「モバイルオンラインゲームの海外展開向け配信ソリューション」の研究に取り組んでいる。

 「AccelTCP」は、通信遅延が大きい長距離ネットワークにおけるTCP通信を高速化する、プロキシサーバ型のソフトウェア。日本国内のデータセンターに構築されたシステムから、海外のユーザーに対し、モバイルオンラインゲームを安定した品質で配信できることを実証する目的で開発された。

 プロキシサーバ間で、あらかじめ確立されたTCPコネクションを再利用する「コネクションプーリング」を行い、接続のオーバーヘッドを削減することで、比較的小さなデータのやりとりを行う通信の待ち時間を大幅に短縮した。またKLabがこれまでに開発したゲームのトラフィックを分析し、高頻度で発生する通信に、設計を最適化。これらにより、ゲーム内で発生する通信の待ち時間を最大で50%以上短縮できる見込みだ。

 プロキシサーバ型を採用したことで、クライアントおよびサーバサイドのプログラムを改修することなく「AccelTCP」を利用できる。またプロキシサーバ間の通信はSSL/TLSにより暗号化されているとのこと。動作環境はLinux(Kernel 2.6.32)およびMac OS X(10.9.2)など。
《冨岡晶》
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